カテゴリ
全体 作品/art music art&music foods 展覧会/schedule works 版eqip画展示企画ユニット willow pattern movie MaskingMask 単なる日記 NHK文化センター 紅茶/Tea 『B&W』Shopping 英国 松本清志 その他 BOOKS 検索
最新の記事
フォロー中のブログ
エキサイトブログ向上委員会 a+ discovery 「英国と暮らす」 R.ECHO帽子製作所 Hello from P... ハナトモのベルギー→スウ... 亀福物語 Antiques&Jun... ギャラリー・バザレ / ... Kirinji-KeiK... クリスチの栗捨てる日々 mamaclio more orange… EX LIBRIS BO... 最新のコメント
以前の記事
2024年 03月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 03月 2023年 02月 2022年 11月 2022年 07月 more... ライフログ
出版してます
銅版画
CD
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
●レベッカ・ホルン
都美術館にドイツの現代美術家レベッカ・ホルンを見に行った。『静かな叛乱 鴉と鯨の対話」。 これは詩だな、と思った。丁度別のフロアでやっていた「アルスエレクトロニカ展」に参加の明和電機社長も大分前にレベッカ・ホルンの事を『機械を使った作品だが、そこには「詩」や「質感」がある。』と書いていて、実際に見てみてその通りだなあと思った。 たしかに最近の現代アートには詩がない物が多いと思うし、それが良いとされているようなところもあるように思う。でも、実際に(わたしの)胸を打つのは「詩的」なものを感じさせ、またそこに反骨精神のあるもののように思う。彼女のキネティックアート(可動機械を使ったアート)にはそれがあると思った。歯車は静かに優雅に回り、その先、または途中に配された羽根や楽譜やミルクといった柔らかなものの静かな動きには、イメージとは反対に強くてアナーキーなものを感じる。 ああ、いいなあ・・・・・硬質なものに感じるやさしさと、柔らかなものに感じる強さと、こういった組み合わせが純粋に「きれい」と思える。 youtubeで少し雰囲気を 女性アーティストによく見られる<情念>がないのも好きだ。情念と心とは違う。ずっとこの感じが嫌だな、と思っていたのだけど、明和電機社長の『「狂った個人の情念」=アートと思っているコレクター』という言葉を見て、ああ、それだな、と膝を打っていたところだった。情念が苦手だが、この情念アーティスト好きは多くて、そうゆう場にどんどんわたしはいられなくなっていく。 情念を直に表現するのではなく一度租借し昇華したものが好きなのだ。そうやって再び戻ってきた時にできあがる削ぎ落とされたものが好きだ。そこにはシンプルさとおかしさが残るのだろう。 どの作品もつまらないと思うものが一つもなかった。中吊りにされたピアノは15分おきに鍵盤もふたもすべてがはきだされ、弦が誰の手も介さずに響く。その横では歯車でハタハタと楽譜が揺れ、水の波紋も揺れる。どれもきれい・・・。パフォーマンスの映像は全部見ることができたが、長編映画が一つしか(バレエ・パートナー)見ることができなかった。オブジェと映画が違和感なく同じフィルムにおさまっていておもしろい。「バスターの寝室」が最後のところしか見られなかったのが残念だった。時間的に無理というのと、これだけたくさんのものを続けてみることは不可能だからだ。とてもすばらしい展示だっただけに、たとえばトリエンナーレの時のように3回行けるよなチケットなんぞにしていただけてたら・・・と思う。 あまりにも疲れたのでやむなく外へ一度出て休み、「もう無理」となって工房へ行った。現代アート好きのH氏とこの展示の話をしていたら、彼は結局3回行ったというのだった。そうだよね・・・3回いかないと網羅できないよね。 また是非見たいです。 昔わたしもキネティックアートやってたんですけどね・・・・こんなのを見てしまうと、やっぱり立体はおもしろいし、動くものには魅力を感じずにはいられません。できたらまた立体作りたい。あ、でも今は考えないようにしなきゃ〜〜 ●葛飾北斎の三女 先日はマヤ・デレンについても書きました。ヨーロッパの女性アーティストには特有の匂いがあって、なんともいえず引き込まれる。 数日前にBS(日テレ)で「おんな北斎」というのがありまして、これがことのほかおもしろく感動した。葛飾北斎はすばらしい世界の天才だと思ってますが、その三女「お栄」さんが実は美人画だったら北斎よりもうまかったという話で、北斎の片腕になりながらも独自の絵を描き残していたのでした。画号は「葛飾應為(おうい)」。春画もバンバン描いていて、これもすばらしい。アメリカのメトロポリタン美術館にある三人の身分の違う女たちの演奏する絵は内容も絵も深いものがあった。もっと自由な時代に生まれていたらどんなに華開いただろうか。美しい襦袢の模様は、静かに自分の不自由さを訴えかける蜘蛛の巣の上の蝶であった。 1本仕事が無くなったので、渋谷経由の場合の工房への道を変更。お金のある時にはタワーレコード経由だったが、きょうから明治通り沿いの本屋経由にすることにした。むやみにCDを買ってはいけないわ。と本を立ち読みし(酷い!)2階のカフェでパンとコーヒー。本は少ししか読まず、個展のための覚え書きなんぞをする。 白をもっと白くしたいので顔料チタニウムホワイトを買う。配分がうまくいかなくて失敗した。何事もチャレンジなんで、めげずにまた違う方法で刷ってみることにする。全9枚シリーズの内(1枚増えた)5枚目と6枚目を同時進行中。
by eggdance
| 2010-02-11 01:41
| 作品/art
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||