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ボザールミューのグループ展終了しました。来てくださったみなさま、ありがとうございました。
きのうは搬出をしてきました。エート、今回はわたくし、とってもシュールな作品を出しました。写真のがそれ。2つありまして、どちらも猫足のポットなんです。ボザールミューさんは、猫しかやらないギャラリーです。できるだけ新作にしたいと思っていたので、ギリギリまでかかってこれの制作をしていました。 ギャラリーのオーナーにもお客さんにも工房のみんなにも「なんでポットなの??」と聞かれ、「シュールだねえ」と言われている問題作!!! ![]() Spring Pot 猫足というのは、家具ではよく見かけますね。ロココ調のデコラティブな猫足に限らず、簡略化された湾曲のみで猫足を表現しているものなど。ウチにもピアノや、小さなテーブルやらが猫足タイプです。調べものをしていると、変なものを発見することがよくありますが、たまたまアンティークの食器を調べていて行き当たったのが、猫足のティーポットでした。猫足というのは、ただ足の部分だけが猫になってるのね・・・と、素朴な疑問がわき上がってまいりました。 ![]() 柳の猫足ポット 足だけじゃなくて、上の方もあった方がエエんじゃないのかい?違うかい?と北海道弁を使う大泉くんが笑える「水曜どうでしょう」の再放送を見ながらつぶやいたわけです。脱線しますが、この番組、北海道人4人がやってる(た)んで、語尾が「〜かい?」の連発で、わたしの母方の家族がみんな札幌なんで、おばあちゃんちの団らんが怒濤のようによみがえってきてしまうのですよ。「これでイイんでないかい?」「エ?駄目なんでないかい?」と延々繰り返す。 かといって、ポットそのものが猫の形になっているものには魅力も新鮮味もまるで感じない。ラブリーなものに興味がほとんどないからなあ。しかし、猫足につづいて、猫の姿が描かれたものはおもしろいんではないかい?と7歳まで札幌にいたわたしはつぶやくわけですよ。そして、描きながら「猫はぬくぬくしたところが好きだから、ポットにうずくまってるのもイイんでないかい?」「注ぎ口の湾曲した具合というのは、ペロペロしてる時の手の湾曲具合みたいなんじゃないのかい?」「絵なんだから、どこになにがあろうと罪もないんでないかい?」と思うのでありました。 そしてできたのが、ぬくぬくとポットに同化している猫の絵を、手をペロペロしてる猫がくっついてるシルバーのポットwith Willow Patternの絵なのでした。 Willow Patternについては、ずっと描きつづけながら、さらに来年はこれにちなんだ個展を予定しているので、いろんな仕事をしながらも、いつも頭の隅に置いていて、資料を読んだり、見たりしている毎日です。シルバー(風ステンレス)のWillow柄ポットは、ウエールズのB&Bで見た。あれは良かった。きっと廉価なものだと思うのだけど、日本じゃ手にはいらないにきまってる。 猫足ポットは自分じゃとても満足しておりまして。いくらでも描けるなあ、楽しいなあ、と思っとります。全体の形はクラシックなのが良いね。 今回の展示で思ったことが一つ。8人の銅版画の中でわたしのはまったくもって異色でした!山岡さんのが一番近いかもしれない。ほかの作家の方のは、技術をつい見入ってしまうんですねえ。猫の表情とかも見てしまいますが、それよりも「へえ、うまいなあ」なんて見ちゃうんですねえ。でも、それらと比べて、わたしのは技術を見て「へえ〜」って思われないんじゃないかと思うんですねえ。実際に、わたしの版画の技術というのは、普通なんですよ。普通のことをやってるだけなんですねえ。で、わたしがわたしであるためのものっていうのが、だからして、そこんとこじゃないってことなんですよねえ。これはちょっとした発見でした。 思えば、音楽やってる時もそうなんだなあ。うまいとか下手とか通り越してるジャン・・・・。関係ないけんね〜、やっぱし。絵も音楽も手段に過ぎないのだな、わたしには。でも、その中でも、ひとに見せる、聞かせるためには「下手でもいいジャン」という態度は絶対駄目なんで、そこがわかってるかわかってないかで、見てる(聞いてる)方の気分が悪くなったり気にならなかったりするものなのだ。 おかしなことを思いつくと、それを形にすることに夢中になってしまう。それはどんなものでもいいのだ。あえていうなら、より現実感がない方法というのが良い。このポットたちは、立体にしたらまるでおもしろくないんでないかい?絵だから可能で、絵だから「??」のマークが頭に浮かんでイイんでないかい?
by eggdance
| 2009-05-14 12:40
| 作品/art
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Comments(2)
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何だか難しい事は解りませんが私はこの猫足のポットを見たとたん暖かくてとても良い作品だなぁ~と思いました。
「なんでポットなの??」なんて思いもしませんでした。
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