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●とまどいのフルクサス
最強タッグ(と思っている) 音:ケージ、ダンス:カニングハム、美術:ジャスパー・ジョーンズ きのうの朝、わたしが今まで生きてきた中で一番恥ずかしいと思っている歌を頭の中で歌ってしまいました。それはチャゲアスのチャゲと石川某という二人の歌った夏の歌で、世界一カッコ悪いデユオなもんだから自分でビックラしてしもうた。だって、 「なつなつなつなつ、ココナッツ、あいあいあいあい、アイランド〜」って・・・・・・コリャ、ないでしょうよぉ〜。当時の歌番組で見ていた恐ろしくダサいダンスとファッションと共にトラウマのように頭から離れないものになっていたものなのだ。だというのに、その後すぐにネットで舞踏家のマース・カニングハムが老衰で90歳で亡くなったことを知り、彼のまつわるカッコいい人々の絵ヅラも脳の半分に浮かび、チャゲと女デユオとが、半々にわたしの脳ミソを占拠。 カッコ悪いのとカッコいいのの両極端と思われるこの二つの映像が、同居してしまったことに対し、ショックと共に、人間の記憶って、好き嫌いじゃないのね・・・、脳ってものはキホン混沌なのね、自分ではコントロールできないものなのね、・・・等々、ブラックホールに落ちていくような気分となってしまったのでした。 チャゲと女の歌は捨て去りたいと思ってウン十年なのに、あのダサさ故にこびりついてしまい、本当にいい加減に解放してもらいたい。もっとダサいもんが出てこなくちゃ消えてはくれないだろうな。音楽でもなんでも、ちょっとダサいもんが入ってるほうが、受けはいいことになっている。カッコよいメロディのなかにワンフレーズ恥ずかしいもんを入れると、かえってグッときたりするものなのだ。絵でも同じだな。 なんてことはいいのだ。とにかくいつかは亡くなってしまうのだから、亡くなったことに関してはもう何も言わない。老衰だし。ただ、わたしにとっては、この人は先日亡くなったピナよりも数十倍も重要なアーティストだったということにおいて、シッカリととらえ直したいと思った次第なのだ。朝目覚めた時には、カッコ悪いものではなく、カッコいいものを脳に思い浮かべたいのサ。 わたしは今も昔もフルクサス、ダダが好きなのだ。このおかしなモノが好きなのだ。カニングハムは別におかしな人ではないけれど、ジョン・ケージを理解し、お互いに創造しあった。ルールが全面を占めるダンスから、ダンサーの個性を解放した。ルールは最小にとどめ、即興性をもたせ、ダンサー個人の経験や記憶、想像力にゆだねる。それはそれで大事な部分なのだけど、やはりわたしにとっては、この人が現代音楽家や現代美術家と作品を作り上げていったことにこそ魅力を感じているのだ。舞台の作りは、ピナ・バウシュとはまったく違う。60年代のポップでサイケな時代が背景ということもあるだろうけれど、デユシャンやジャスパー・ジョーンズの作品を大胆に使っていた。これがもう、わたしにとってはゾクゾクするものだった。 youtube見てみましょう。 マース・カニングハムとジョン・ケージ。同級生。素敵な出会いでした。 このように、長いテーブルの上にオープンリールのテープレコーダーを並べている様子は、美しいですね。ちょっとしたルールとそれによってうまれる偶然性のおもしろさがあります。これ以後、どんだけこうゆうスタイルが使われていることでせう。カニングハムの公演の写真が好きです。わたしの興味は踊りよりも断然音と美術にあるということは、否定できません。テーブルの上に並ぶエフェクター類やアナログシンセのなんと美しいことか。しかし、いつまでもいつまでもこういったスタイルが使われることを目にしてきて、なんというか、懐古以外の想いはなくなってしまった。この当時は音+カニングハムの目新しいダンスがあったわけで、その変な動き(だって、変なんだもん)にも目がいってしまう。彼がフルクサスだ、とは言わないけれど、この変なもん・・・見ているもの、聞いているものに「とまどい」を与えるもの、これはやはりフルクサスなのだろう。 「エ!?これ何?」と思わせるもの。それは「驚き」ではないのよね。胸の中にモヤモヤっとする感じ。ひっかかるもの。いつもと違う空気。本当じゃないようだけど、これが本当かも?と思わせるもの。 そんな動き、そんな音、そんな美術。 脳の中はキホン混沌としている。と、ここで最初に戻るのだ。知っている世界も知らない世界も放り込まれている。表面に主役として出てくるものは、ある時はいつも気にしているものであり、ある時はまったく気にしてないものとなる。 その動きは、その音は、その絵は・・・・気にしてなかったのに実は脳の奥にウッスラと漂っていたものだったとしたら、気持ちが悪いなあ、変だなあ、と思いながらも、目を背けるわけにいかない。そんな「とまどい」は刺激的ではないか。 グニャグニャと混ざり合うノイズも、普段はうっすらと生活の中で聞きつづけているのだろう。主役に躍り出たばかりに顔をしかめられたら、それはワリが合わない。 だからといって、いつも主役になったらわたしは嫌いになる。 だからといって、チャゲと女のデユオは記憶から抹殺したいと、ひざまずいて祈りたいのだった。 また、youtube見てみましょう。 デユシャンとケージ作品 (よくわからないが、マン・レイとダリウス・ミヨーの映像も入ってるっぽいのねえ、コレ。) youtubeってこうゆうのが見られて楽しいわ。 カニングハムの話はどこいっちゃったっけ??? ●海賊党 youtubeで上のようなものがたくさん見られてわたしは楽しいと思ってます。CDもあまり買わず・・・ヒトにいただいたりしている。DVDも先日たてつづけにいただいてしまった。どちらもまだ見てないけれど、ありがたいことです。ありがとう。きのうの朝は変な歌で目覚めたが、変なニュースにも目が覚めた。それはスウェーデンの海賊党が、大躍進。1名議席をとったということだった。スウェーデンという国は不思議ちゃんだ。一見地味そうなのに、実ははなはだ先鋭的なことをしでかすのだ。国民性なのかなんなのか。フリーセックス〜〜〜ちゅーのもそうだもんねえ。そんなに変な意味じゃないと思うけど。そして海賊党は、なんでもかんでもダウンロードし放題にするのだ(てなことを言ってたような)。 『大企業を潤すだけの著作権法や特許法を市民のために改革する』『著作権の保護期間を短縮する」とか。 海賊版という意味の海賊なのだ。ドクロマークをつけた支持者がたくさんニュースに写っていて、ひじょ〜にパンクだったねえ。 このニュースも脳にうっすらはびこっていたのだが、そのあとたまたまスウェーデン人関係の人と会ったので、「どうなんよ?今スウェーデンは」と聞いてみたら、その知り合いも大使館で海賊党に1票投じていたのだった。オオ!なんて旬なことよ。となぜか嬉しかったのだった。相当盛り上がっているらしい、海賊党。 石井さんが帰国して、素敵なお土産をいただいた。ありがと〜。最近いろいろいただいていてお礼をしなければいけないのだけど、チョ〜〜ットお待ちになってね。現在、個展のDM作ったりさらにイケメン版画増やしたりしてるんで、時間がないのじゃ。案の定切羽詰まってきたらアイディアがどんどん浮かんでくるんで、主役を選ぶのが大変なのだ。 今回主役にならなくても、脳の裏側にうっすらおいて置こう。いつか主役に抜擢される日がくるかもしれない。
by eggdance
| 2009-07-30 23:53
| art&music
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