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●音楽の話
数日前、チューバの関島さんのところに行き、リコーダーを習う夢を見た。本当はりコーダーじゃなくてチューバを習いたかったのに、関島さんが「ハイ、これ」といって使い古しの小学生が使うようなベージュのものを当然のように渡すのだ。嫌だなぁ、リコーダーなんか、と思うが仕方なしにドーレーミー、と練習する。しかも、ほかの生徒さんが来たらほっとかれてしまい、むなしくドーレーミー。 そんな夢を見た数日前に、ギャラリーにふらりと友人のともちがやってきた。なんとはなしの話をしていたらある再発盤のチラシを渡された。チラッと見た瞬間に「あ、きれい!ちょーだい」と思わず口に出るほど清々しくてモダンなデザインだった。これはPUFF UPというレーベルから出ていた8枚のアルバムのもので、vivid soundが再発したばかりなのだ。 http://www.vividsound.co.jp/search/result.php?cat=label&id=3 ともちとは仕事関係なしに出会い、偶然音楽と美術の両方に共通の知り合いがいたというサプライズ。楽しい(アート寄り)ガールズトークの友達であるのに、実は仕事についてはほとんど知らなかった。いつも全然関係ないところで話していた。そうゆう関係の人はわたしには何人もいて、映画の話をしていてどうも近いものを感じるなあと思ったら、ある日、昔競演したことあったミュージシャンだったとか・・。よーするに人とのつきあいは、今魅力的かどうかが問題だから、過去のことを聞くことはほとんどないのだ。 そんなわけでともちがきれいな制作をする人だということは知っていたけれど、このPUFFの8枚のアートワークすべてをやった人だということはまったく知らなかったのであり、改めてビックリ。チラシが一瞬見ただけで「きれいだ、欲しい」と思ったのは、そこに秩序ただしく並べられたCDジャケットがきれいだったからでもあったのだ。という話は前置きなのだが、わたしにとってはこういったつながりがちょっとトキメクことだったので書いておくことにした。 最近音楽してないとはいえ、忘れたわけではないので、その再発話はどこからともなく知っていたし、できたら欲しいと思っていたものもあったのが、積極的に触手が伸びるまでに至らなかったものなのだ。わたしの場合、この90年から92年(と書いてあったと思う)の8枚は、近いようで遠い存在だからというのが一つの理由だが、これはわたし個人の音楽生活に所以する事情。もうひとつの理由はどこに置いてあるのかわかりにくい、というのが具体的に触手が伸びない理由だ。これはハッキリしている。これらのことを考える時、わたし自身のことを含めてさまざまなジレンマを感じる。説明はかなり難しいが、書けるかなあ。 と、いうことはひとまずは置いておいて、音楽のことを書こう。 わたしは音楽を聞こうとする興味の範囲が全体的には非常に広い方だと思うのだが、好みの音はハッキリしていて、ピンポイントでしか聴く気になれない。多分頑固なんで食わず嫌いになっているわけだ。自分がエレキバンド好きだったということもあるけれど、そのほか現代音楽やフリージャズは聞いていたのに、このPUFFにあるような音楽はほとんど聞かなかった。 で、このともちに貰ったチラシを眺めてみた。関島さんや向島さんや近藤さんは『Bronze & Willow』でお世話になったので存じ上げてる。エレキアヴァンギャルドバンドのわたしとはほとんどこうゆう方達と遭遇する機会はなかったし、接点もどうもなさそうだったし、まさかご一緒するとは思いもしなかった。清水一登さんはどこかで聞いた。テープでも聞いた。ほかに結構みなさんが知ってる人の名前があるのだけど(といってもウチの親が知ってるような人は一人もいないサ)、その中で飯島晃さんの名前だけが知ってたのかなんだったのかひっかかっていたのだった。絶対知ってるハズだ、でも思い出せない。解説に書いてあるように師匠のギタリスト高柳さんはまぁまぁ知っているのだから、きっとその関係で知っているのだろう、と思いながら、チラシを持ち帰る電車の中で「あ・・」と思い出した。それはフレッド・フリスのプロデュースのオムニバス版「Welcome to Dreamland」の中で、サボテンと同じ面(レコードです)に入っていた方なのだった。あれは、今思い返すといろんな人が入っていたんだなあ。オムニバスだから、別々に録音してるわけで、それぞれのバンドが会うということはないから、わからんちんのままなのだ。しかも食わず嫌いだからサ。どんなのだっただろう・・・・それも忘れてしまった。ノイズっぽかっただろうか。 それからというもの、実はわたしはギャラリーではブリティッシュ・ロック(きょうはヤードバーズ・キンクス等々)を流しているくせに、家に帰ると飯島晃さんの『A MUSIC BOOK OF COMBO RAKIA'S/コンボ・ラキアスの音楽帖』を(飯島さんはアコースティック・ギター)流しているのだ。なんてこった。まるっきり違うじゃん。 練り上げられたギター、サックス、ヴァイオリン・・・の音の粒が並ぶ。どのように作曲したのかなぁ。独自のシステム=法則があるようだ。現代音楽によくあるやり方で作ったのだろう。規則に忠実に組み合わされ成り立った音の粒というのは、秩序を作るハズなのに、実は不穏を感じさせるもので、聞き流すわけにいかなくなる。物事と同じで、秩序を無理に保とうとするとそこには不自然なウネリができるのだ。でも、実はそのウネリというのが我々が生きている上での秩序にほかならず、普段から我々はズレまくったものを自然に受け入れて生きているのだ。だから、不穏ではあるけれど、突き放すことはできなくなるのだ。 演奏大変そう。ライブでもやったのかなあ。楽譜みないでできるんだろうか?等々、エレキバンドの女は思うのだった。わたしが特に好きなのは『背広の男と象の庭/A Gentleman And Elephant Garden』だ。向島さんのヴァイオリンが品格があって良いのだ。ケージの曲を思い出すかなあ。または、ヨーロッパの迷路の庭を思い浮かべる。これをバックにヴァージニア・ウルフの「オーランドー」を読みたい。または小川洋子の小説かな。静かな、こうゆう曲が好きだ。 さて、ずっとこれを聞いていて、不穏感がだんだん安心感になってきたので、vivid soundのサイトで、ほかの7枚すべての試聴をためそうと思った。弦楽器の渡辺等さんのアルバム『渡辺等とHililipom』の音がとても素敵。買うとしたらこれと、清水一登さんの「yet somehow・・・』(ピアノもいいけど、管中心らしき『Contrarily』がおもしろい。明るくて実に楽しげ)とCompostela『1の知らせ』だな、と思ったとです。 前の話に戻りますが、前から気になっていたけれど、自分からなかなか捜そうとまではいかない場合だってある。だからといって罪はない。ほとんどの人がそんな感じだと思う。だから人目にできるだけ触れるように一生懸命宣伝するしかないのだろうけれど、それがなされない場合は、ミュージシャン自ら熱心に発信していくしかない。特にインディーズはそうゆうことになる。わたしの知ってる人たちも自分たちで一生懸命宣伝活動しています。しかし、それも死んでしまったらできない。わたしはまだ生きているので、わたしのアルバムや絵はとてもすばらしいです!と言えるけれど、死んでしまったら誰が言ってくれるのかって? そういえばきょう、「とても「B&W」気に入ってて、本を飾って眺めながらしょっちゅう聞いてます」と言ってくれる人がいたので、よかったです。2冊売れたし。二人の方に言われたのだけど、一人は「Eel Pie Island Song」のファンでした。この島に絶対行くと言っていた。影響力あるじゃないか!生きている内にこうゆう言葉が聞けて幸せです。 わたしは飯島さんの知り合いでもなんでもない。でも、いいアルバムでした、と言っておきたい、と思った次第です。わたし1票投じます。実験的なアルバムだと思います。 わたしの知ってるミュージシャンはみんなピュアな気持ちで曲を作り、演奏していると思う。何が一番ストレスかって、このピュアな気持ちに水をさされるのが一番ストレスになる。それでも続けている人たちはいっぱいいてエラいなあと思う。わたしはしょっちゅうくじけるのに。そのエラい人たちがみんな気持ちよく創作活動ができますように。わたしはミュージシャンの味方です。あまりこんなこと書くミュージシャンはいないと思いますが。くじけてるからじゃなくて、言った方がいいと思ったから、というだけ。 個展最中にウクレレやってるという友人に遭遇。公園で練習してるらしい。渡辺等さんのを聞いていたら何かやりたくなってきた。わたしもレスポール型(8月にレスポールさんも亡くなってしまいましたね。すばらしい音楽家でしたね。ギタリストの端くれとして感謝したいと思います。あなたのおかげでどれだけ楽しい生活ができたかわかりましぇん。)のウクレレを公園に持参する予定です。
by eggdance
| 2009-09-07 01:53
| music
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