やっぱビートルズ月間とする

●尼僧ビートルズを聴く
　尼僧の暮らしを満喫できる品が到着。そのものは、アノモノだ。えーい、なんでみんなハッキリ言わんのだ！！ 『 ビートルズのMONO BOX』だろうがっ！
　ワケ知り顔の人、音楽関係者、さまざまな聞き方があると思いますが、わたしは小学生の時から長い間わたしに幸せを与えてくれた彼らの音楽に感謝して聞きます。楽しかった日々が蘇る。それで充分だ。尼僧なわたしはコレを素直に楽しく受け入れるのでございます。ファンクラブに入っていた時期もあり、レコードの手持ちの数も少なかったから耳にタコができるほど聞いていたわけで、充分団塊オヤジくらい聞いたから、改めてレコードと比べようとかそんな聞き方はまったくする気がない。記憶が間違っていても、それでもイイや。アッと思ったところだけ書いとこうかな〜と思ってます。

　とにかくたくさん出ていたビートルズものをパスし続けていたわたしです。ナンヤラヴァージョン、ホンヤラヴァージョンというのをはしょっているわたしには、自分が当時買って持っていたものとは違うヴァージョンというのは多分初めて購入なのだから、ワクワク。どれから聞こうかなあ〜ってとこからワクワクする。１３枚入っている。
（と、今ちょっと不安になってラックを見たら、「アンソロジー」という２CDで出ていたものの「１」と「３」があったのだった！忘れてた）


●２枚封を開ける

　少しづつ聴くのだ。
　デビューのものから聴くか？いや、タコができるほど聞いた「リボルバー」や「ホワイトアルバム」「サージェントペパーズ〜〜」からがいいか？（モノ BOXには「アビーロード」「レットイットビー」「ヘイ・ジュード」「イエロー・サブマリン」は入ってません）絶対にシングルを集めた「MONO MASTERS」から聴くのだけは武士としてやめよう（まだ言ってる）。浅ましくてはしたないわよね、そんなの、とか箱の中身を眺めてウットリしてました。で、到着したきのうの夜、「ラバーソウル」をなんとはなしに最初に手にとってました。





　なんでかなぁ。最初に買ったアルバムはやや後追いとはいえほとんど同時進行の「アビーロード」で中学生。シングルレコードは同時進行で「ヘイ・ジュード」「レディ・マドンナ」を小学生の時に。テレビの「ビートポップス」と同時進行なわけだ。後追いで高校の時にB面聞きたさの「涙の乗車券／Yes It Is」。の計３枚。
　「ラバーソウル」はもしかしたら次に買ったアルバムだったのかもしれない。同時進行を離れて（といってもその後すぐに解散してしまったので同時進行は不可能になってしまった）初めて買った若かりし頃のビートルズのものだったから、衝撃が大きかったように記憶している。ああ、そうか、R&Bだったんだ・・・・という思いだったと思う。たくさん聞いたから手が伸びたのかもしれない。このオリジナリティ溢れるR&B臭が良くて、多分そのあとに「For Sale」「Meet the Beatles」もたて続けに買ったような記憶。なんで「アビーロード」のあと「抱きしめたい」などの初期中の初期のアルバムにいかなかったかというと、隣に住んでいた東大生のお姉さんが当時相当のファンで、一日中聞いていたからなのだった。お姉さんの部屋と我が家のベランダがくっついていたのでレコードがかかるとわたしはベランダに椅子を持って出て、ずっと盗み聞きしていたのだった。それでヒット曲は（ヒット曲だらけなんだけど）覚えてしまった。だからそれらは後回しにしたのだ。
　あ・・・・でも、ちょっと「Meet the Beatles」の件は違うかも。記憶がとても曖昧〜。さっきもう一度箱の中のラインナップを見ていたら、白黒の写真の「Meet the Beatles」が「With the Beatles」になっているからで、わたしは一体どっちを買ったのだろうか・・？？もしかしたら「Meet the Beatles」と思っていたのは「With〜〜」の方だったのかもしれない。収録曲がコッチのような気がする。ジョンの力強いヴォーカルがカッコよくて大好きな「You really got a hold on me」が入っているからだ。そしてこの曲で英語の発音では「GOT A」は「ガッタ」というのだという『生きた英語』のお勉強をしたから、だから覚えているというのが個人的に嬉しかったりする）こうゆうテイストが好きだったので間違いないと思うのだけど（アルバム収録曲が重ならないところがビートルズの凄いところで、そんなわけですべて買わずにいられなかった記憶がある）、もうLPレコードを奥深いところから出す元気がないので、考えないことにする。
　

　このBOXの「ラバーソウル」はモノとステレオ両方が入っていた。これはお得ねー。モノは生っぽい迫力がある。ライブを聞いてるような感じもあるし、デジタルリマスターということでそれぞれの音が団子になってるわけでもなくよく聞こえるし、ずっと聞いていたものとは明らかに違うのねえ。でも、モノが終わってステレオになった時、左からだけ聞こえてくるジョンのコーラスが懐かしく思えたりして、それはそれで複雑。そうそう、ここで調子っぱずれに左から聞こえるのよねー、なんていうのが自然に身体が記憶しているんだなぁ。ここで、右から〜〜が、そして左で〜〜が、ってことがこんなに身体で覚えているもんだとは思わなかった。でも、ガーンと一直線に聞こえてくるモノが、自然形ではあるよなーとは思いました。もっともっと録音が複雑になればステレオはおもしろいに決まってる。音の位置を決めるのは、レコーディングする立場になるととてもおもしろいのです。
　ビートルズのメンバーは改めて思うのだけど、それぞれがうまいんだなぁ。それと、エレキギターの音がいいなー、やっぱし。シャキシャキしてて。と、今朝は「With the Beatles」も聞いてしまいました。シャキシャキなギターの音もいいけど、ポールのベースが、これまた改めて良すぎてひっくり返る。ポールのランニングベースの個人的思い出としては「All my loving」かなー。これをわたしが聞いていると、隣の部屋で兄がベースラインだけ歌うのがお決まりだった。そして兄はセルジオ・メンデスとブラジル 66を聞くのだった。

　この辺のアルバムを丸々聞くのは２０年ぶりくらいのような気がする。いや、それ以上。ジョンとポールの曲はおいといて、ジョージの曲が改めて魅力的に感じた。素直な言い方をいたしますが、本当にジョージが亡くなって悲しいです。素直で明るくかわいらしく、ギターへの愛に満ちていた。ユーモアも明るく楽しいもので、温かな家庭で育つということっていいことよねー、と思うのよね。


　えーと、もうなんだかただのミーハーなオヤジの思い出話になっちゃうんで、読まなくてもいいからね。でも、聞きながら書いてる方としては、だんだん楽しくなっちゃって、どうでもよくなったんで、これからしばらくはこうゆう一方的なお籠りミーハーオヤジ生臭尼僧の話になりますんで、ご勘弁を。

●浅ましくも『モノ・マスターズ』も封を切ってしまった
　でもって、武士道も捨て去り、もー我慢できなくなったので「サラッとでもいいから『モノ・マスターズ』聞いちゃおうかしら・・・お許しください、神様」と封を開けてしまったのでした。シングルレコードのA面とB面が入ってます。ビートルズの場合、どっちもA面・・・

　（聞いてる最中）

　ああ、聞いちゃった。全部知ってる曲だけど、新鮮！ずっと聞いてなかったからというのとは違うわねー。全然違う風に聞こえるものがいくつもあってビックリした。前半部分のDISC-1『She's a woman』が・・・・！こんなにソウルフルだっけ！？ポールは凄いなぁ。どのアルバムでこの曲をわたしは聞いていたのか忘れてるけど、こうゆうんじゃなかったよねえ、ギターのカッティングから入るんだっけ？？忘れてるだけなんだろうか。いや〜コレはカッコいい！シャープでシンプルでわたし好み。グッとなる。ポール・・・・２０代の歌じゃないよ。今のポールが歌ってるといってもわからないかも・・。ギター・・・って、これでいいだよ、と思わせる１曲。コードをガッガッとね。

　３分ない曲のオン・パレードはすばらしくて、ため息が出ました。自分に無理矢理置き換えてしまいますが、短い曲が好きなのよ・・・・。無駄なもんの入らないのがイイ。最初はそうだったのにな・・・・「まぶしいチョコレート」でも３分を４秒も超えてしまったヨ。失敗した。あの曲は２分２０秒くらいのシングルレコードのB面風にしたかったハズだった。わたしには２分無い曲もいくつかある。だけどどんどん長くなってるのだよね。なんで長くなっちゃったんだろう。CDになったからかな。