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●『キャデラック・レコード」
見てきた。 映画もあんまり見なくなっちゃったんだけど、こうゆうのはちゃんと予定に組み入れてるから・・・。『Oh!Brother』、『ドリーム・ガールズ』につづくアメリカのブルーズの歴史が見られるのよ。音楽もたっぷりと聞けてよかった。レコーディングシーンが多いのも満足。まさにモノラル録音、一発録りの様子だ。 CHESSというシカゴにあった黒人ブルーズのレーベルがあったのです。「ドリームガールズ」で描かれていたモータウンと違うところは、創始者はポーランド人ーーー白人ということなのだけど、オーティスやスティーブ・クロッパー、ブッカー・Tを擁したstaxも創始者は白人でした。こちらはメンフィス。モータウンはデトロイトだった。歴史についてはウィキでご覧になれるので、興味のある方は見てみてくださいね。中身ドロドロしたところもありますが、音楽においては純だと信じてます。 ビートルズのモノBOXの初期のものを数枚聞いたばかりのわたしです。ストーンズでもR&B色の強い(カヴァーが多い)セカンドアルバムが大好きだったのですが、ビートルズにしても、30年ぶりくらいに初期のものを繰り返し聞くことになったら、アメリカのこのあたりのブルーズのカヴァー曲にどうしても胸躍る自分を発見してしまい、ちょっと驚いてます。グラムロックも好きだったし、いろいろはいろいろなんだけどね、「ベルベット・ゴールドマイン」を見た時よりも『Oh!Brother』、『ドリーム・ガールズ』『キャデラック・レコード』の方が見入ってしまっている自分がいた。 自分で自分の音楽のルーツを探ってみた時、多分アメリカのブルーズから始まっていて、それが英国に渡っていったそのあとのブリティッシュ・ロックに至るのだ、ということをまざまざと感じるこのごろです。きょう、隣で見ていた若者3人組が、映画が終わったあとで「ハウリン・ウルフ持ってる〜」なんて言ってました。わたしは持ってないヨ。チェスのスター、マディ・ウォーターズは持ってたと思うけれど、それだけを延々聴いた記憶はない。ブッカー・Tくらいかもしれない、よく聞いたのは。あとはボ・ディドリーかな(I'm a Manの人よ。おととい書いた「She's a woman」はまさにこれの影響だよね。)。まあ、とにかく、そんな感じ。わたしが小さい頃はたくさんのアメリカの番組をテレビで見ることができたから、ショー番組で60年代のブルーズ音楽はたくさん聞けてたのがラッキーだった。でも、もう少し古いところがイイんだよねー。50年代ですねー。 『キャデラック・レコード』にはストーンズが訪ねてくるシーンもある。最後の方ではエルビスやチャック・ベリーに押され気味だったマディが67年に英国に呼ばれてツアーに出るシーンがある。ヒースローに降り立ったシケた気分になっていたマディにたくさんのフラッシュがたかれる。マディこそが英国の R&Bの祖である、というかのようなフラッシュの輝き(あと3、4年前の方が神に近かったとは思うのだけど)。マディが『不条理』を歌いながら農作業をしていた頃から約20年たって、黒人のブルーズは世界に浸透したのだ。マディが社長レナード・チェスに言う台詞「ブルーズは不条理を歌ってきたんだよ」。人種差別ーーー公民権運動ーーーこうした流れと共にブルーズは浸透していった。英国にそのブルーズは流れていって、不条理は別の方向にいった。が、ビートルズやストーンズにしても、ヤードバーズやキンクス、ツエッペリンにしても、若者はなにかしら不条理に悩み戦う。 ●ROCKはブルーズに感謝する ROCKーーーここに至るまでのブルーズの太い幹が、世代も人種も超越してふくよかに育ち、日本の片隅に生まれ育った小さなわたしにとっても一番太い幹になっているのだと思うと、音楽を通じて世界を抱いている気分で熱くなる。そして感謝する。ここが肝心なんだなー。ここをいつまでもギュッと感じていたいのだ。 ![]() 『We love 7inch.』わたしの最新作で、フェイヴァリット作。縦約360mm これは先月のわたしの個展の時の作品です。その中でもわたしが一番気に入っている版画です。制作の最後の方で、自分が一番カッコイイ!と思える男を描こう、と思って描いた男たちはモッズファッションに身を包んでます。そして、そのモッズな彼らが聞いていたものを背後に描こう、と決めた。それは絶対に 7inchなのだ。7inchとはシングルレコードのことです。あるいはドーナツ盤とも言います。かわいらしいこの水玉模様にギュッと詰め込まれた3分無い曲の数々がいとおしい。という想いです。CHESSは右下にあります。ブルーですね。きょう見た映画で確認。やっぱり看板のモチーフも7inchになっていて、半分下がこんな明るいブルーでした。 ブルーズ・ハープのリトル・ウォルターが秀逸でしたよ。ジョン・レノンもきっと大好きだったことでせう。カッコいい!ビョンセもドリーム・ガールズも良かったけど、エタ・ジェイムズ役でもすばらしいです。エタよりグッと美人(またこれも物まねが見たいなあ・・・)なんだけど凄く役作り努力してて立派だと思います。それとね、チャック・ベリー。この人はやっぱしすばらしいね。白人と黒人の観客の間にあったロープが観客によって外されていくところはドキュメンタリー見てるのと同じ感覚になり、感動する。映画って凄いな。こんな風に歴史を原体験のように見ることができるのだから。そしてオバマにまで繋がって・・・と考えるでしょ。チャック・ベリーは母と同じ年代で、今も現役ロケンロー!その明るくて素直だけれど気骨も人一倍ある人柄がイイな。やはりそんな人柄だったジョージ・ハリスンの歌う「ロール・オーヴァー・ベートーベン」を聞いて寝ようか。
by eggdance
| 2009-10-07 23:30
| music
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