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●11月1日のティーパーチーには
わたしはスライドショーのお手伝いに行きます。きのうはプロジェクターをお借りしに某事務所へ。お借りした人はガビンさん(子どものゲームでお世話になっているなぁ~。六本木クロッシングにも出品されている現代アートの方)で、持参したわたしのPower Book G4と?いで手際良く使い方を教えてもらう。まことにありがとーございます!プロジェクターは持っていたらわたしの場合いろんな事に活用できるので欲しくてたまらないのだけど、大きい・高価、で無理。いつも借りるわけだけど、つなぎのケーブルがあるかどうかとか、その辺が面倒なのだ。最近は手のひらサイズのものも出ているけれど、広い場所では多分まだまだ光量も解像度も無理なのではないか?と勝手に想像中。 無事にリハーサルができたので、スタコラ帰るが、サッカー日本代表VSトーゴは終わってた。 というわけで、ティーパーチーイベントではプロジェクターでイケメンだけじゃなくて街の写真なんかも見られます。ゆっとくけど、イケメンフェチじゃないし、わたくし。全然腐女子じゃないんで。ゆっとくけど。馬や街の写真など、やはりとてもきれいなんですよねー。 ![]() ●『ココ・アヴァン・シャネル』 映画も見た。「アメリ」のオドレィ・トトゥがココ・シャネルを演じてます。シャネルはわたしがパリで一番好きな時代、1920年代に華々しかったわけで、わたしがシャネルの映画で求めたのはこの時期の芸術家との交流なのですが、帽子屋をやっていた頃までの若きココを描いているものだったので、まったくディアギレフもピカソもストラビンスキーもコクトーもポワレもマン・レイも出てこなくて、「な~~~んだ」と思ってしまいました。でも、このあたりを描こうとしたら、それは大変なことだろうと思う。海野弘さんとかムキになっちゃうかもしれないし、わたしも黙ってないぞぉ~! てなわけで、致し方ない。でも、出てくる衣装がちゃんとさりげなくシャネルならではのものを見せていたし、車のカッコ良さやロンシャン競馬場の帽子に釘付けになるところなんてのも、嬉しかったり。ツィードのジャケット、英国の恋人が持っていた「英国でしか手にはいらないのさ」というジャージのポロシャツ、リボンタイ、ストライプのボートネック、背中をグッとあけたドレス等々、楽しかった。 ![]() ●魅力的なパリの1920年代 庭園美術館で行われていたポール・ポワレの展覧会は行けなかったのがとても残念だった。ポワレはベル・エポックのころに一斉を風靡したデザイナーで(1920年頃まで)、わたしは『ヴォーグ』に載っていたこの人の庭で行われた信じられないくらい豪奢なパーティの写真が好きだった。雰囲気としては、「華麗なるギャツビー」のあの豪華で馬鹿馬鹿しい狂乱のモボモガのパーティに似ている。どれだけのお金をつかったか想像もつかない。 この頃のパリはポワレを中心にしていたといってもよく、おもしろい芸術家はこぞってこの人と繋がっていたようなのだ。ポワレは立派なオッサンで、写真を見てもあんまりファッションデザイナーに見えないのよね。でも、この人はその頃の万博の影響もあったと思うけれど、大流行りしたジャポニズムも含め、エキゾチックなデザインをしていた。イサドラ・ダンカンやサラ・ベルナールの写真はたしかたいていこの人の衣装だ。エキゾチックでしょ。ポワレは芸術家でもあったし発明家でもあったし実業家でもあった。芸術家の部分では、舞台衣装にはその異国趣味妄想癖で才能を発揮していて、これはおもしろいと思います。ただそれは生活とは結びついてない。上流階級のものだったのだと思います。 シャネルはコルセットから女を解放したように言われてますが、ポワレもその前からコルセットはとっていたのよね。(そしてヴィオネやスキャパレリも同時代で、同じような発想をしていた人たちでした。)でもシャネルの勢いは彼を追い越し、ポワレの芝居がかった服はもう古くなってしまい、ついにはポワレは破産して貧乏になって悲しい末路だった。パリの大立て者だったあのポワレが!!オスカー・ワイルドなんかも思い出してしまいますねえ、こうゆう末路は。でも、この二人ともわたしには特別な存在なのですよ。ディアギレフも、そう。全盛期の勢いが半端じゃないのだ、この人たちは。新しい時代を作ることができる喜びが伝わってくる。煮詰まってしまった現代では考えられない自由さとオリジナリティ。末路がどうであれ、偉大だと思う。その時代の吸引力に目眩がする。 タマラ・ド・レンピッカの展覧会が来年あるらしい。もう20年前くらいに西武美術館での大きな展覧会を見てしっかり入れこんでしまった画家でした。アール・デコの時代、輝く色と構図のダイナミズムと洗練で好きなのだが、ロシア革命でパリに亡命した貴族、白洲次郎みたいに車を乗り回す自由を謳歌する超美人~、その後はアメリカへ、という生涯も魅力的すぎる。 この人も狂乱の20年代にパリにいたわけで、シャネルとはどうだったのだろう?どこかで会ったに違いないとか思いめぐらすのがこの時代を考える時のおもしろさだ。なので、わたしはこのあたりの人の場合は、その人が何年生まれか?と調べることが多い。前述の人たちと同時期にパリで活躍している人だし、もしかしららポワレのパーティにも顔を出していたかもしれないし、もしかしたら彼女は先見の明があるから「こんなパーティばっかりやって、そのうち没落するだろうよ、わたしはこんなバカな所には行かないわよ。わたしは成功してお金をかせぐのよ!」なんて言ってたかもしれない。 こうゆう想像が楽しい。と、ポワレが何年生まれかをもう一度確認しようと検索をかけたら、ポワレについて書いている人がたっくさん出てきた。しかし、驚いたことに、「脱コルセット」「オートクチュールの王様」など、ほとんど同じことを書いている。手っ取り早く情報が手に入れられるようになったから「受け売り天国」なんだな、今の世の中は。となると、家にずっといてパソコン見続けてる主婦なんかは、付け焼刃の情報通受け売り人間になるわけで、メチャメチャ物知り。なんだけど、やっぱ誰かの言い回しになってるわけで、つまらないね・・・・・・ ●文庫 きょうは打ち合わせを1件。60年代SFミステリーの表紙、いろいろ案を出しながら、和田誠大先生だと「こんな風にするんでしょうね」と、いたずら描きをしながら「これじゃカート・ヴォネガット(Jr.)」だよね、やっぱし、なんて笑ったりした。こんな風にパロディにできるくらいの表紙というのは凄いことだよね。ブラッドベリやヴォネガットにも通じるスタージョンの本(1冊も読んだことがなかった)をいただき嬉しい。さらに新刊の太宰本までいただいたから、この秋は読む本が増えたなあ。本もなかなか買えない時代なので、嬉しいわぁ アイディアはだいたい固まったので、さっそくラフを描こう。
by eggdance
| 2009-10-16 00:22
| その他
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