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●Concert for George
『Concert for George』。これを見ると必ず目頭が熱くなる。もうすぐジョージ・ハリスンの命日だ。封印していたがまた見るのでした。 ジョン・レノンの死はあまりに衝撃的で、道を泣きながら歩いたあの日を忘れることはない。が、ジョージが亡くなった時(2001/11/29)の悲しさは、わたしにとってはショック!とかではなく(癌だということはわかっていたから)、来るべき時がきてしまったという思いだった。その間に心の準備はできていて、沁みじみと彼の音楽や歴史を思うことも多かったと思う。 追悼ライブもいろいろあるでしょうが、こんなに感動したものはなく、わざわざDVDを買ったのもコレだけだ。ジョージにふさわしい重たくならず、清々しく、多くを語らず、そして友情に溢れたものだった。そしてなにより、出演者の演奏がジョージへの、ジョージの音楽への愛を感じさせるもので、最後にはどうしても涙が出てしまうのだ。 ハンサムなダーニ。そっくりだね。服装はインド風だったけど、いつもはロッカーです。 この映画(DVD)については多くの方が語ってると思うので、あまり詳しい内容は書きませんが、前面で仕切っていたクラプトンはギターも歌もジョージの魅力にはかなわないけれど(ファンの方失礼しました!)ジョージのギターを真剣に弾くのだ、という思いが感じられて良かったなあ・・・・・と感慨深いのでした。いろいろあっても親友なんだな〜、と。そして、ジョージの息子ダーニ(この時まだ20代前半)が、ジョージに顔から雰囲気から立ち姿から生き写しなので、これを見た人は誰もが一瞬「ウッ」と胸が詰まるハズなのだ。わたしは詰まったヨ。 大御所たちの演奏している中、ビートルズ時代に後ろでキョロキョロしながら演奏していたジョージとあまりにもかぶる様子だ。 ポール・マッカートニーだけがなんとなく雰囲気が違うように思えてしまうのは穿ったみかたなのかもしれないけれど、それもやはり仕方のないことで、付き合いが長ければ良いことも悪いこともある。何かひとりだけかけ離れた存在に見えてしまったな・・・ 感動的なのはロイヤル・アルバートホールでやったということに始まる。 そして最初のラビ・シャンカールとインド人の大演奏で場がすっかりジョージの色になったのも印象的だった。すばらしいインド人ミュージシャンたちに見入る。そのあとジョージ’ズ バンドになる。これまた親友トム・ペティやジェフ・リンらが出てきて「TAXMAN」やらなんやら。アルバム「リボルバー」が好きな理由のひとつは、ジョージの個性が花開いた時であるから、というのが大きい。ギターサウンドのカッコ良さと、精神的なもの・社会性が織り込まれた画期的なものだったし、ジョージのユニークさが輝いていた。 たくさんのミュージシャンの中では、ドラムのジム・ケルトナーやベースのクラウス・フォアマン、ハモンドオルガンのビリー・プレストンが見られ、これがわたしとしては第二の感動なのだった。 特にプレストンとフォアマン。ビリー・プレストンのファンキーなオルガンが見られたのも嬉しいが、歌も最高だ。そして、クラウス・フォアマンだけど、この人にはちょっと思い入れがある。 この人は長年わたしは英語読みでヴアマンと読んでいた。「V」だから、ドイツ人なんで「フォ」と発音するのが正しい、ということなのね。ジョージとはビートルズのハンブルク時代からのなが〜い付き合いだし、ベーシストであり「リボルバー」のジャケットのイラストも彼なのだ。高校生の頃にこのことを知ったわたしにとっては、とても衝撃的なことでした(マンフレッド・マンのベースもやっていた)。とにかく一つのことを職業にする必要はないのだな、やりたいもの、やれるものがあったら、やってしまえばいいんだな、ということをなんとなく思ったのだ。それまでは、絵描きは狂ったように絵ばかり描き、教師はただの堅物で、歯医者は歯しか見えてない、なんてことしか考えてなかった。そして、リボルバーのイラストを描くことになったいきさつというのも、元を辿ればハンブルグでの男女いろいろ友情の末のことで(詳しくは書かないけど、とてもイイ話です)、さらに、こうやってジョージの追悼コンサートでの演奏となれば、人とのつながりがどんだけ大事かということを思い知らされる。素敵なことでしょ。それって ●I'll see you in my dream. さて、最後にダーニが挨拶をして、ジョー・ブラウンがウクレレを持って再度登場。天井からはたくさんの花びらが舞い降りる。そして『I'll see you in my dream.』(夢で逢いましょう)だ。ここで一気に目頭が熱くなるわけですよ。ああ、もう〜〜酷く悲しいじゃあないかぁ・・・〜となるのです。ダーニが途中クラプトンに寄りかかり、クラプトンがやさしく肩を抱くシーンもグッとなりまする。ダーニはたくさんの偉大なお父さんを持っていて、よかったね、と言いたくなる。 感動のシーンです・・・夢の中のようです。 後ろにたくさん並んだインド人もビックリの花びらの量です。 ジョー・ブラウンは英国では有名な方だと思いますが、わたしはビートルズの逸話に出てくることでしか存じ上げず、大変申し訳ない。DVDの2枚目だったかでこの方のインタビューが出てきます。ビートルズがこの方のサポートバンドで出た時に楽屋においてあったこの方のギブソンだったかを、彼がいない隙にジョージが嬉しそうに抱えて記念写真をとっていた、という話。その写真のジョージがあまりにも嬉しそうで微笑ましい。 で、この曲がいいわけですよ。スタンダードなんですが、最初に知ったのは知り合いのミュージシャンの牧さんがカバーをしていたからでした。それは「MAD」のイラストレーター(ジャニスの「チープ・スリル」のジャケットでも有名)でミュージシャンでもある(こうゆうパターンは実はとても多かったのでした)ロバート・クラムのバンドがやっている、ということでした。 が、実はウチにもこの曲のCDがあったのでした。それはチェット・アトキンス&マーク・ノップラーのものと、チェット・アトキンス&マール・トラヴィスのと2枚。どちらもギターの名手たちのものです。スリーブは後者の方がおもしろくて好きですが、カントリー調は免れないので(この手のものはほとんど聞かないのだ)、わたしとしてはマーク・ノップラーとの『Neck and Neck』が好みです。 チェット・アトキンスの2枚 そして、先日ウクレレ日記の時のmixiコメントでの「ジョージもウクレレを弾いてたなー」というMさんのを読んで、アチャ〜、ばれたか!と実はドキッとしてもうたのでありました。ポールもウクレレで「Something」してましたが(これも良かったです)、この曲は今んとこわたしにはジョー・ブラウンのこの追悼コンサートの時の演奏がピカ一なのであります。というわけで、わたしはコレをウクレレでやりたいわけですよ、ええ、ええ。わたしがやったカバー曲はヴェルヴェッツの1曲のみなんで、次はこれを、と思っておるのです。勿論日本語で。次回のライブでは必ずコレやります。今コード解読中。(ウクレレのコードは4つしか今んとこ知らないんですけどね。でもギターもそんなもんなんで、きっと弾けるでしょう) ●パイソンで締めくくってみましょうか と、感動のコンサートの中で、さらに飛び抜けてよかったものがありまして、それはジョージが大好きだったモンティ・パイソンの面々が出演してバカをやっていることです。ご存知の方も多いと思いますが、わたしコレが好きでして・・。で、マイケル・ペリンとテリー・ジョーンズとテリー・ギリアムとエリック・アイドルが出てます。それだけじゃないところが凄いところで、ラトルズの・・・・・ニール・イネスが出てるんですよねー。まず最初にこの人たち並んでアホなことをやりまして、ジョージの遺影におケツをむけて。そのあとはニール・イネスがピアノを弾き、トム・ハンクスも一緒に出てきて「ランバー・ジャック」(木こりの歌)を大合唱。アホアホですが、ジョージもさぞかし喜んだろうと思います。なんといってもラトルズの映画にもジョージはヅラをかぶって出演してるくらいなのです。テリー・ギリアムも言っていたけれど、このアホなことをロイヤル・アルバート・ホールでやるということは意味がある。遺影に敬礼して終わる。彼らも最後はみんな登場するのですが、ミーハーとしてはエリック・アイドルとポールが並んで欲しかったわい。(すみません、わかんない方が多いと思いますが、ラトルズではエリックがポール(風)の役なんです)ダーニくんは、自分のバンドのPVでジョージがラトルズのフィルムに出た時のような七三のヅラを被ってたりします。またこれが・・・似てるんだな〜 ジョージの曲を大勢のギタリストが一生懸命演奏する姿は感動ものです。ギターの人の曲なので、ギタリストは気合い十分で、フレーズを愛おしそうにやってるわけです。わたしも爪の垢でもいただいてですねえ、ちゃんとやりたいもんだよ今一度、と思わずにいられないコンサートなのでありました。 命日の29日には弦を張り替えよう、と心に誓いました。
by eggdance
| 2009-11-17 22:04
| music
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