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朝から雨〜雪になっている東京。
珍しく犬が「散歩は結構ですわ」と言うので、ちょっと時間ができた。 そんなわけで今年最初に見た映画について書こうかしら。 「サルトルとボーヴォワール/哲学と愛」をユーロスペースで見て来た。 大学でサルトル研究の矢内原伊作氏のクラスにいたものとしてはこうゆうのは見なきゃイカンだろうと思って行ったわけですが、さほど哲学的でもなかったので、ホッとしてしまった。 真面目じゃなかったわけではないが、存在、自由、個等々について考えた時に派生するサブカル的なものの方に夢中になっていたので、そのバランスをぐらぐらさせながらの4年間でありました。でも、それが今となっては自分のやってることに繋がっているわけで、自然にそうゆうものは身に付くってことよねー 学校の方では真面目本も読んだ。サルトルはいろいろ読んだけれど、ボーヴォワールの「第二の性」は結局読破できなかった。うーん、もういいや・・・と思っていたかも。その頃エリカ・ジョングの「飛ぶのが怖い」が大ヒットしていて、これは読んだ。時代に則した分こっちの方はサクッと読めた(が、これもどうでも良かったかも。男の方がショックを受けていたような気がする)。多分わたしは女性がどうしたこうした、女だからどうしたこうした、という問題について興味がないんだなぁ・・・と気づいたのでした。女も男もゲイも関係ないけん。 そんなわけでわたしにとってそっちよりもこの二人の生きた時代が大事だったし好きだった。そっちの研究に勤しむ4年間でした。 パリのカフェ文化は、やはりわたしの好きなアメリカのビートの時代と重なり合って、萌えるわけです。 カフェ・フロール、カフェ・ドゥ・マゴ、タブーという穴蔵酒場は特に萌える。 ボリス・ヴィアン、コクトー、ジュリエット・グレコ、サルトルとボーヴォワール、アメリカからドラッグのためにパリへ逃れてきたジャズプレイヤー(マイルスとか)たち。 盛り上がるな〜 そして「な〜んだ」と思ったのは、この映画の原題は「フロールの恋人」なんでした。だったら、これでいいのに。ボーヴォワールの揺れる気持ちは仕方ないもんねえ。で、この問題についてはおしまいとして、サルトルの役はいけてなさすぎ!残念でした・・・!でもカフェのシーンだけは嬉しかった。それと、ホテルに住む、ということが漸くわかりかけてきた。 日本ではホテルに住む、というと、淀川さんが帝国ホテルに住んでいたことくらいしか認識がないのだけど(デイブ・スペクターも夫婦でしばらくホテルに住んでいたよね)、ホテルは管理がシッカリしてるし、シーツとりかえてくれるし、プライバシー保護もできるからイイ。手紙や伝言もホテルの人が面倒みてくれる。でも、雑誌や本などで見る外国人のホテル住まいについてはいまいちどうゆうスタイルになっているのかわかりづらい。 この映画を見ると、ホテルとはいってもホテルっぽいのはフロントがあるという程度で、あとはアパルトマンとかわらない雰囲気が見えた。家具つきもあるだろうけど、多分自前の家具も置いている。どんな感じなのかしらん・・・といつもいろんな想像をしているのでした。 サルトルの「嘔吐」がメスカリンによるものだ、というのは読んだ当時は知らなかった。だから、わたしも壁を見つめて節目が何かに見えたりすることもあったから、サルトルはそれが甚だしく感じるタイプの人で、さすが天才なんて思っていたものだったのでした。わたしももっと甚だしく変なもの見たいわ〜、と思っていたけれど、そうゆう感覚が薬に行ってしまうってことで、たまたまわたしはナチュラルハイで満足できているからそこまでにいたらなかったってことです。 で、そのメスカリン実験でサルトルが体験したという虫たちが、映像に現れてくるシーンはちょっと笑える。なるほど〜と単純に納得してしまいました。「哲学と愛」なんてたいそうな副題はなくて良いのにねえ。 カフェに集う写真がたくさん残っていて、この二人のそばにいるお取り巻きたちってどんな人たちなんだろう、というのは昔から気になっていた。この映画を見て、ああ、そうゆう関係の人たちだったんだ、とわかってスッキリしました。 しかししかし、やはりサルトルはおもしろい。 そして、昨年のデモ初体験の時にブログにも書きましたが、「アンガージュマン/社会参加」というサルトルの言葉は、今の日本にもようやく市民レベルとして普通のことになって来たではないか!と思うと、まだまだこの哲学者について学ぶところは多いなぁ、と真面目に思ったのでした。この映画の中でもこの思想に至るくだりは出てきます。文学ができること、という場面。 ところで、ボリス・ヴィアンの伝記映画ってないのかなあ。切に希望。あったら教えて〜
by eggdance
| 2012-01-20 11:05
| movie
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