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雨模様なので、きょうは一日デスクワークです。
2005年のことでありました。 7月に英国隙間 thingsライターの石井理恵子さんと共にロンドンへ。ヒースロー空港に降り立ったその時に機内アナウンスが・・・「テロリストアタ〜〜ック」 あのテロのあった日に人生2度目のロンドンにまいったのでありました。忘れがたい。 『英国フード記A to Z』は、石井さんにしつこく英国の食べ物で今まで疑問に思っていたものを質問していたことから育っていった本、といっても良い。それ以前にお菓子のabcカードというのも作っていたので、そんなこんなを併せ持った本なのであります。 シリーズの銅版画で本を作ったのはこれが初めてだったので四苦八苦で、イマイチ〜みたいなものもあるにはあるのだけど、勢いは良いかな〜と思っております。あ、もちろんわたしは挿絵担当です。挿絵担当だけれど、なんだかんだと食べ物を食べては感想を述べ、重箱の隅をつつくような質問をしてたりで、思い入れはたっぷりです。それと、あとがきも書かせていただきましたんよ。 今回、日曜日の「王様のブランチ」で代官山の本屋蔦屋のコンシェルジュさんが紹介してくださったのがキッカケで出版元の三修社さんからめでたく増刷が決まったと連絡が入ったのであります。やったー嬉しい! ![]() 個展をする時には必ず何冊かは売れるので、多分ずっとこの本は売れると思っていたので良かったです。 思い出しながらザッと中身紹介。 「ALE」。今はなくなっちゃった馬で配達していたブリュワリーで見学を。厩舎もあるしエールも飲めます。 「Breakfast」はかの有名なギトギトな朝食。これはウェールズのホテルで実食・・・ブラックプディング〜 「Dairy Foods」は乳製品について。クリームの種類多いですねー。ダブルチーズ、クロテッドクリーム。イギリスのチーズはとっても美味しいです。街中に美味しいチーズ屋さんがあって、試食三昧。 「Eel」は最も楽しい思い出。イールパイの街まで行った。UKのR&B発祥の地「イールパイ・アイランド」に行き、その後「イールパイ・アイランド・ソング」を作ってしまった!また、ジェリード・イール=うなぎのにこごり料理やテムズの南側にあるパイ&マッシュの古い店に行って「ぐへ〜」となったのも良い思い出。 このあとサックス奏者のロル・コックスヒルに会ったので「うなぎパイは食べたか?」と聞いたら(聞いてもらった)、お父さんが船乗りだったから知ってるが、好きじゃない、と言っていた。ロルのアルバムに船乗りの絵のがあるけど、それはそうゆうことだ、と言っていた。海辺のモッズ信奉者の街ブライトンの海岸にもジェリード・イールの屋台は出ていた。 「Fish & Chips」これはどこで食べても美味しいけれど、巨大だと思う・・・日本人には。 「Gravy」。これもずっとわたしの疑問であった。日本で食べてこれを美味しいと思ったことがなかったからだが、とあるパーチーで英国の若者に聞いたら「グレービーソースがなくっちゃ生きていけない!ぼくはイギリスからインスタントのソースをトランクに詰めて持ってきているよ!」と懐かしげに答えたので、なんでまたよりにもよってわたしが美味しいと思ったことのない粉末のを持ってくるんじゃ!しかも思い出を強要しようとするんで、ついついこれも歌にしてしまった。それが「Lovely Gravy」という曲でありまして、UKロック風にしてみましたトサ。 「Haggis」は最も疑問だったスコットランドの食べ物。羊の肉、内蔵をを腸に詰めて茹でたもの。これはわたしは一度食べたらもう結構です・・・スコットランドの有名な詩人ロバート・バーンズの誕生日、バーンズナイトではこれをバグパイプの演奏と共にバーンズのハギスに捧げる詩を読み上げて恭しく食べるのであります。ああ、こうゆうところがおもしろいよね〜 「Irn-Bru」はスコットランド方面にしか売られてないドリンクです。確かにそっち方面に向ったあたりの店にしか置いてなかった。甘まずいです。オロナミンCみたいな感じで、スコットランドの人たちはこれを飲むと元気になる!と信じてるけど、イングランドの人たちはそれをバカにしてるらしい。謎だ 「Jacket-Potato」。一時撤退したウェンディーズがまた原宿にオープンして嬉しい。ウェンディーズのアレ。わたしは好きです。 「Marmite」に関しては話が尽きない。こんなに会社のサイトやパッケージやCMのセンスの良いところはない!!がしかし、味はなかなか厳しい。でもたまに美味しいものも作っている。石井さんが英国に行くたびにその年の新作をくれるのだが、今までだと「ギネスマーマイト」が一番美味しかったかもね。サイトは必見。パディントンの出るCMもかわいかったよ。 「Tea」はサヴォイでアフタヌーンティー体験した時に隣にいたゲイカップルの絵を描いた。今はリニューアルしたティールームですが、アールデコは素敵。ただしケーキが???????な味でした。 「Uisge Beatha」はゲール語で「命の水」という。ウィスキーの語源なんだそうだよ。もっとアルコールに強かったら工場に行きたいものですが、そんなに飲めないので残念。ただ、モルトウィスキーの美味しさはわかるんだよ。荒涼としたモルトの里に行ってみたいなあ。よく知らないけど、「嵐が丘」みたいな感じなのかしらん 「Vinegar」はモルトビネガー。Fish & Chipsにもバシャバシャかける。わたしは味わい深いからこれ大好き。英国の味気ない料理にはコレだ!ハギスにもバシャバシャかけよう。 「Worcester Sauce」ウースターシャーのソースは実験室から生まれた。今も暗号となっている秘伝のレシピ。謎ですね〜 「Xmas Pudding」はアガサ・クリスティを読んでいてポアロ物に出てくるのでずっと想像を膨らませていたものでした。今では売ってるところもいくつもあるのですが、昔はなんとか自分で作れないものか?と資料を捜したものでした。丸くて茹でる・・・・ 「Yorkshire Pudding」プディングというのはカッコつけてそういってるのでもないし、日本のプリンとは違う。お菓子とかケーキとか多分そうゆうものにつける言葉だと思う。フワ〜〜ッと膨らんだヨークシャープディングは大抵ローストビーフのお供として供される。ロンドンの老舗ローストビーフの店で巨大なのを頂いた。ここはローストビーフもプディングも美味しかった! 英国には美味しいものがたくさんある。というか、美味しい店はたくさんあるけれど、大抵は高級なところなんだよね。大抵の人はそんなところに行かないし、脂っこい肉やビーンズ食べるばかりなのだ。 でも、その食べ歩き旅行で会ったロンドン在住の音楽(だけじゃないが)ライターの清水晶子さんの話では、ジェイミー・オリバーくん(今は太ったが、とっても美青年で一斉を風靡したシェフ)の登場のおかげで英国人も野菜をたくさん食べるようになり、学校のランチのメニューも変わってきたそうだ。食は基本だからね〜、そして、食は土地、習慣に基づく。まさに風土記なのだ。 だから「フード記」。 これらのほかに、コラムも満載で、A〜Zまでの版画も入ってます。 因に台湾からも出ています。こちらは原画よりも何故か絵が大きい・・・・・色は同じ色の2色ですが、落ち着いてて良いです。文章はどう訳されているか不安でしょうが、その点絵は世界共通で良いですね〜〜表紙は同じなのですが、中身がいろいろ違ってる。扉はこんな感じで渋い。 ![]() 台湾版はサブタイトルに「Love it or hate it!」と付けられてておもしろいね。 これはマーマイトのサイトのパロディだね。いいなそして、中身もオリジナルには載ってないレシピとか写真が載ってる。感心してしまったのは、わたしの好きなウィローパターンのティーセットの写真まで載せてくれているところです。この写真のティーポットはかわいくて欲しいな〜。台湾いいなあ。 ![]() うーん、お腹が空いてきたぞい〜 また違う食べ物の旅に行きたいもんです。コーンウォールのクリスマス料理、イワシが突っ込まれたケーキ「スターゲーザーパイ」とかね。 マーマイトのUKのWebsiteは是非見て見てね!おもしろいよ〜ほぼモンティ・パイソン http://www.marmite.com/ 途中で挫折した「もうひとつの英国フード記」のコラムはこちらです。写真小さいけどいっぱいあります。
by eggdance
| 2012-02-06 17:07
| works
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Comments(4)
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取材旅行、珍道中でしたね。想い出に残る旅。ちなみにスターゲイザーパイは、コッツウォルズじゃなくて、コーンウォールですよん。食べたいですね!
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珍道中でおもしろかったでした〜。そうだね、海辺の食べ物だからコッツウォルズのわけなかった!即直しておきました。コしかあってない〜サンキューです。
FBからとんできました。
9年弱、英国にいたので、めちゃめちゃ楽しくなつかしく、読ませていただきました! なんだか久しぶりに fish & chipsが食べたくなってきました〜(、、、ちなみに私はレモンをぎゅっと絞るのが好きでした)。
いいですねー、住んでみたいです。英国の食べ物話は尽きなくて、こんな国珍しくないですか?何がそうさせるのかしら?今後も追求する所存です。今度ゆっくりお話しできそうで、楽しみ!
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