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![]() きのうは金環日食でしたね。ワンコを連れて6時30分くらいからお散歩に出て公園で一部始終観察しました。美しい。そして宇宙は動いていて、そして太陽の光は偉大でありがたい!とつくづく感じた約1時間でした。 ![]() 思い立ってマンションの屋上にそのまま行ってみましたよ。 マンションの一番上の部分にこのようなソーラーパネルが見えます。そう、これはマツキヨが作ったんです〜立派でしょ! 前回のつづきです。 3ヶ月おきにMRIの検査をしていたマツキヨ氏、2009年から数度腫瘍が見つかり、その度にラジオ波での手術入院をしていました。計5回だったと記憶。(調べる気力無し)それらはすべて肝臓にできていた3つの腫瘍の繰り返しの出現によるものでした。2011年の6月の検査では、何の影も見当たらず、毎回のようにわたしたちは「また助かった〜」とホッとしたのでありました。 ところが、その次の9月の検査で大変なことになっていることがわかったのでした。 実はその検査結果を聞きに行く前日に、中学3年の二男がサッカーの練習試合最中に鎖骨を骨折して救急車で病院に運ばれるという大事件があり、その翌日にマツキヨは検査結果を聞きに病院へ。わたしと息子も別の病院にどんな状態なのかを聞きにいくという大変ハードな日だったのでありました。 痛くて仕方のない息子とタクシーで家に帰り、管理人さんとエレベーター前で状況を話していた時にマツキヨからショックな電話がかかったのでした。 「肝臓全体にひろがってた。入院になった。門脈にも腫瘍ができていて、先生に3ヶ月間で一体何が起こったのか?何をしていたのか?、と聞かれた」 ●では、一体何をしていたのか・・・というお話。 それは3月11日の大震災に始まったのだ。 大震災はモヤッと生きて来た人々の背中をいろんな方向へグッと押した。 マツキヨはあの「節電」「節電」連呼の春から夏にかけて猛然とある方向に向っていったのでした。ツイッターなどで覚えている方も多いと思いますが、わたしが工房から帰ると部屋中にバッテリーが並んでいたのでした。それと小さめのソーラーパネルが何枚も。 ベランダにソーラーパネルを設置して車のバッテリーにため、エアコンは使わず「扇風機7時間動くからこれ使ってみて」とある日言われた。しっかり動いた。 「よし、これでできた」 ウチのマンションは10年くらい前から自主管理を始めていて、数年前からはマツキヨが理事長になっていた。家にずっといるしコンピュータは得意だし、測量はできるし、電気には強いし、お買い物大好きだし、人当たりも良いので、マンション中の奥様ともだんな様とも上手におつきあいできていたのでした。このマンションが震災にあって電気がとまったらどうしよう、節電もしなくちゃなあ・・・震災直後というか原発の水素爆発があったあとの水の買い占め。妊婦さんや子どものいる人を押しのけて買い占める元気で時間もあるオバチャンオジチャン。時間のない人、子どもの世話のある人、身動きとれないお年寄りは、水も止まってしまったら本当に困ってしまう。このマンションも随分と高齢化してきている。上の少し広めの階の方がゆったりと老後を過ごすお年寄りが住んでいる。車椅子の方もいれば介護センターに週一で行く方もいる。 ウチのマンションで電気が止まったら、ポンプで水を屋上までくみ上げて各家庭に流しているタンクもストップすることがわかった。エレベーターは調べてみるとさらに違う電源となっている。これをなんとかしなくちゃならない、とマツキヨは燃えたのでした! ![]() マツキヨメモ マツキヨは何でもこのようなメモを書いていたのですが、これは最後に使っていたメモ帳。 まずはマンションの共用部分の電灯をすべてLED化することが始まった。このメモは1階から6階までどのくらいの電気が使われていて、どのくらいのものが必要か調べたメモ。 毎日のように工房から帰宅すると家の中には中国や台湾からの蛍光灯が積まれるようになった。安い。でもちゃんと使えてますよ。我が家でそれはまずは実験されたのでした。今我が家の蛍光灯は4灯ついていたところは2灯で充分明るい。ほぼすべてがLEDになったのは良いけれど、壁とか天井とかいろんなところに穴があいてます。実験のための配線で穴あけたままです。トホホ 国内のブランド品じゃなくても大丈夫とわかったのでマンションの階段部分、ロビー、外灯にいたるまですべてやった。 3月にファーストライトの「作家Zakka展」の時にウチのマンションの前を通るお客さんがたまたまいらして、「最近夜の帰宅時に明るい外灯になって嬉しい素敵なマンションがあるんですよ〜」という話が出て、まさに我がマンションだったためわたしはいさんで家に帰ってベッドのマツキヨに報告しましたっけ。 「よかったね〜!ちゃんと見てる人いたよ〜」嬉しそうでした。 話戻ってそんな夏。暑かったですね!東電が脅迫めいたことばかり言うもんだからバタバタと暑さで倒れる人が続出。でも電力足りてた。だから 「そんなに我慢して汗水たらしてないで、クーラーつけよう!!」と、ウチではもの凄く暑くなる午後からはクーラーと扇風機使ってました。とにかくパソコン数台つけっぱなので、我が家は暑いのですもの。しかも西日。 ![]() マツキヨメモ こんなのも残ってました。ソーラーパネルですね。 仕事をしながらこうやってメモをして、秋葉原へお買い物に行くのです。絵もうまいですね。 これらの接続方法や屋上の計測をして組み立て方法などの指示書を作り、安く業者の方と共に設置に挑んだのでした。 9月に入院手術を言い渡された時、2週間以上も入院を伸ばしてもらっています。その間に設置を完成させたのでした。ほかにもその間にわたしの母の家のテレビの設置もジャパネットTにでも頼めば良いのに、自らやるのだといって購入に行って母の家まで運んで設置して配線の整理までしてあげたのでした。 マンションのLED化は最初こそお金はかかりましたが、現在電気代は激減したため少しづつ蓄えが出てきました。そこで自転車置き場に物置を作り、何かあった時にいつもお年寄りが懐中電灯などを管理人さんに借りにくるので、まとまった数の懐中電灯や非常用のいろんなものを準備してそこに置くということも済ませたのでした。とにかくお年寄りが増えているので、考えたのだろうと思う。 水のポンプもソーラーパネルからの電気で動かすのに成功したそうで、動かしたところは見てないのだけれど、そのシステムがおもしろいことになっていたのを先日管理人さんから教えてもらったところ。 それはまた今度お話しますね。 そんなわけで、お医者さんの、「一体3ヶ月間の間に何が起こったのですか!?!?」という質問に対しては、こうゆう話しかわたしには見つからないのだ。危機に対して自分がやれることを見つけた嬉しさと実験する楽しさとで燃えていたんですねえ。それはとっても身体には負担をかけることだったと思います。でも、やりたかったんだよね。それはもう誰にもとめられないのだ。 震災も災害も勿論無い方が良い。一度も使わずに済む方が良い。 金環日食でのあの細い細い太陽の輪でさえも太陽の光は大地まで届き、暖かい。この恩恵を改めて思う。 屋上に登るたびにわたしはこのソーラーパネルを見て「ガンバッテルね!」と呟くのです。
by eggdance
| 2012-05-22 23:26
| 松本清志
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