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ここ数日SNSではわたしの知り合いたちのお嬢さまお坊っちゃまたちの大学合格報告が次々とタイムラインに流れてきています。みなさまおめでとうございます!不合格だったみなさまも、この世の終わりではないので前見て行こうね。わたしも不合格経験者! 昨年暮れに大学で同じクラスだったKくんから文学部の同窓会会報の原稿を依頼されてた。ウン十年もたつとどんどんみんな遠ざかっていくもんですが、わたしなんぞは元々付き合いが悪く、だから呼ばれる心配もなかったのだけど、ついに見つかってしまった。 先生の名前も2、3人しか思い出せないんだから断ろう〜っと。そんな折、日本人が二人拘束され殺された。ムクムクと書く気になった。表現する場がある人は音楽でも、文学でも絵画でもなんでも、メッセージを発信すべきだ、自分の言葉で、何をやっているのだ、わたしは!イカンイカン さきほどやっと書き終えてKくんに送ったところ。ブログにもそのまま載せます。真面目にやんなきゃいけない時もある! ****************************************************** 近道はない 松本里美(哲学科卒) ちょうどこの原稿を書いている今日は法政大学の合格 発表日で、知人のご子息の合格を知って、声をかけると したら、、とアレコレ思い出してみた。 『文章にオリジナリティを持て』と英語の教授。 『想像力を駆使し何よりも創造せよ』と心理学の乾教授。 『そこに情熱は感じられるのか』と哲学の矢内原教授。 わたしにとってこの3つが4年間の宝となっている。 このどれもが今思えば『自分の頭で考え、自分の言葉 で書け』という事に繋がっていた。 大学というのは公然と知識の近道のできる良い場所だ。 何十年も修行しなくてもアッと言う間に人類の大いなる 歴史が作り上げた結論を手に入れることができる。 今となってはGoogle検索もFacebookもTwitterもあ るが、しかし考え方に近道はやはり無いのだ。リンクや シェアやコピペだけではいけないのだ。何故いけないか というと、コミュニケイションがとれなくなるからだ。 そうなれば、すべてのバランスはガタガタになるだろう。 日本も世界も。 小さいことでも人は常に選択をする場面の連続に生きて いる。そこんところを近道したりあやふやにしているとい つか大きくバランスを崩すことになる。その分かれ道に大 事なのは、やはり想像力であり、自分の頭で考えて言葉に し、他者とそれを共有できるように創造するということだ。 これらを肝に銘じないと、リンクやシェアに流されて結局 は一方向へと流されていってしまう。自分とは違う考え方 の人がいることさえ忘れ、または受け入れず、話し合うこ とさえ到底たどり着くこともできなくなる。 矢内原教授にはサルトルを学んだ。わたしの卒論は『ヌ ーヴォーロマンとヌーヴェルヴァーグ』で、教授からは辛い 評価だった。それが「そこに情熱は感じられるのか?」だ。 今だったら、「新しいものを創造することへの情熱です!」 と屈折した返答もできただろうがその時はグゥの音も出な かった。けれど、あの時代の精神は今もわたしの基本だ。 芸術は哲学無しでは考えられず、銅版画家のわたしにとって、 哲学科出身であることはまったく違和感を感じない。 そして、あの時学んだ『アンガージュマン/社会参加』と いう言葉が、福島の原発事故の後ふつふつと甦ってきた。 絵描きには絵描きのアンガージュマンがあるだろう、と。 どんな人でも生きている限り社会との関わりがある。自 由であることは不自由を乗り越えることで、そのためには 自分の言葉で能動的に社会と関わることが大事なのだ。 崩れたバランスはきっと一つ一つ自分の言葉で表すこと によって小さなところからコツコツと修正できる!と信じ ているのだ。 田中優子総長が本校卒業生の後藤健二さんについて大学 サイトにメッセージを寄せられていましたね。 <略~「自由と進歩」の精神を掲げ、~~中略~~その決意を新 たにした本学が、真価の問われる出来事にさらされ た、と 考えています。> 柔らかで居心地の良い日本で育ったわたし。近道はない、 自分で考えよ、と突きつけられる時代になったこと、きょう 合格した若者も、そしてわたしも立場は同じだ。 *********************************************** 全文でした。 ちょっと長いからKくんにお伺いを立てているところ。 さて、最後に書いた法政大学総長の田中優子さんが後藤健二さんが殺害されたあとに大学のサイトにアップロードした ページをリンクします。 http://www.hosei.ac.jp/gaiyo/socho/message02.html 2月2日です。 このメッセージは 『まず全学の学生・生徒・教職員が人ごとではなく、この世界の一員として自らの課題と捉え、卒業生としての後藤さんの価値ある仕事から多くを学びつつ、この問題を見る視点を少しでも深く鋭く養って欲しいと、心から願っています。』 と締めくくっています。 人ごとですんだ時代はとっくに終わっている。 これから大変な目にあうのは若い人たちなのだから、今あなたたちが本気にならなかったら未来は無いよ! ってことを真面目に考えた1日でした。 なにはともあれ、合格おめでとう! 写真は10年前に行った英国のウェールズ地方のフットパス/散歩道。 下の柵はところどころにあるスタイル(柵に踏み台がついている)。放牧されている家畜が出て行かないように作られている。 踏み台を越えてあちらへ行くのも良い。でも、遠回りして風や匂いをたくさん感じるのもいいよね。
by eggdance
| 2015-02-18 20:03
| 単なる日記
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