オキュパイドジャパン 『ノリタケ』ロゴを入れず

西荻窪FALLでの蔵書票展では、オキュパイドジャパンのお人形をテーマにしたのでした。戦後の７年間、アメリカGHQから輸出品には「Made in Occupied」「Occupied Japan（占領下の日本）」と入れることが義務付けされていたのでした。といったことは展覧会前に詳しく書いたとですね。

　ノリタケは、この期間ノリタケ「Noritake」という文字を（入っているのもあるようですが）入れることをやめました。原料の質が良いのが手に入らなかったから、という理由のほかに、やはり屈辱的だった、ということもあったのだと思う。そこで、この間「Rose China」というブランドで生産していたのでした。

なんとも切ないものがあります。
　けれども、これがとっても素敵なんですねえ。オキュパイドジャパンのものがたくさんある国立のアンティークショップRoseRingさんで購入したものですが、一目見てその愛らしさが気に入ってしまいました。立派なオールドノリタケです。色合いの柔らかさも縁の黒がキリッとしまっているのも甘すぎずいいですね。
　また、ノリタケのカップ＆ソーサーのプレーンな形が好きです。紅茶の美味しさが引き立つ形。コーヒーにも合う。
　２０年ほど前、市ヶ谷の商店街にあった食器屋さんをしょっちゅう覗いていた。古い店なので奥の方に無造作にノリタケ製品は箱入りで多数置かれていた。ちょっとばかしお安かった。写真のノリタケのNOBLE2600というのは「うわー、うちにもあったなあ」感のある昭和な模様で、値段もリーズナブルな普段使うタイプのもの。たくさん人が来た時のために箱で買った。今はスタジオに置いていて、パーティする時に使っている。もう１セットこのタイプのものが欲しいなあ。使いやすい兼用タイプだ。ノリタケのこうゆう何気ない花柄が好きだ。できたらティーポットとスープ入れもこの模様ので欲しい。
　少し前のNHK連ドラ『花子とアン』でも女学生時代に出てきたと記憶しているが、これは昭和のモノなので残念でした〜