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この本読んでる人だったらとりあえず少し心は開けるな・・・と思う本がありまして、一時期はレコードが本に取って代わった時期もあるけれど、今同じロックバンドを聴いてても「おまえとその話はしたくないわい」と思うことが最近多く、やはり本に戻ってきた。
ギュンター・グラスの訃報をきのう知った。87歳。ドイツ人。一番有名なのは『ブリキの太鼓』。映画にもなって、どちらもわたしにとって最高傑作。詳しいことは調べりゃわかるので書かないけれど、第二次世界大戦に深く影響を受けた作家の一人だ。 話戻って、20代大変暇でしかも好奇心旺盛で目も老眼でない時期、たくさん本を読んだ。その中でも今でも本棚の一番見えるところ、すぐに手の届くところにある本の中にもちろん『ブリキの太鼓』も鎮座ましましている。 ![]() 左から ベケット『モロイ』 ジャリ『超男性』 ヴァレリー『テスト氏』 セリーヌ『夜の果ての旅』 ギュンター・グラス『ブリキの太鼓』『猫と鼠』 ヘンリー・ジェイムズ『ねじの回転』 これらがなければわたしじゃない!言い換えればわたしはこれらできている。この中の1冊も読んでない人とは付き合えないわ〜 なんちゃって。ほかにも勿論好きな本は数々ありますが、これらがその極みと言っても良いのかも。 『ねじの回転』は2005年に新訳が出ていて、これも買っていたことが判明。 ジャリの訳は澁澤龍彦で、セリーヌは生田耕作の訳だ。 『モロイ』は白水社で高かったのか古本屋で購入。なのでカバーもない。 この集団はどうゆうまとまりかということについては面倒なので考えたくないのだけれど、この中で一番好きなのは「夜の果ての旅」で、自伝的要素満々なのでついつい引き込まれるわけだけれど、そういった要素をしっかりとした文学におさめている「ブリキの太鼓」はまさにノーベル賞ものの完成された文学で、グダグダのセリーヌを突き放すかのようだった。 だらしないフランス兵のセリーヌと、ナチスドイツSS隊だったグラス。心の持って行き方、苦悩の方向はまったく違うだろうし、それを文学として書き表す方法もまったく違う。でもどちらもそれぞれイイんだな〜 けれど、ここにダークホースの「ねじの回転」。アメリカ人は別カテゴリーにしたいところだが、この人だけは英国人の匂いがするのでどうか勘弁していただきたい。国籍だけではなく、この人のこの作品自体がもうカテゴリーなんてものを超越している。心理学か、ホラーか、純文学か。いや、そんなものは関係なく読者の心臓をぐりぐりゆっくりとねじが差し込まれていくかのように不安に落としめる。 『ブリキの太鼓」に話を戻すと、映画と本では結末が違っているので、映画しか見てない方は是非本も読んでね!
by eggdance
| 2015-04-14 10:10
| 単なる日記
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