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個展は後半に入りました。そろそろ新作の紹介をします。
今回最後に制作した作品は『Open your curtain!』全体の大きさは約100cm×80cm 最後に制作した、といっても7、8月頃から制作してたものの、途中グループ展やアニメーションの展覧会のための制作も入っていたので、中断しつつだったのでした。そして最後の最後にカーテンを刷って終了したものです。 カーテンというよりは舞台の緞帳のイメージだったのですが、英語で表せばカーテンとなるようですねー。緞帳というのとはちょっと重量感に差があるけれど、「ひらけ〜〜ゴマ!」のごとくに「ひらけ〜ひらけ〜わたしの幕よ!」という気持ち。 途中で寸断されていたとはいえ、実はそのおかげでこの作品には最初のイメージよりもしっかりとしたメッセージをこめられたのでありました。その理由は、この夏、いや5、6月ころからの理不尽すぎる『安保法案』をめぐるできごと、動きによる。政府の強引なやり方についてを言ってるのでは実はない。わたしが嫌だなこんなのは、と感じているのは「何も意見を言わない者」の存在なのだ。言えない人もいるだろうと思う。けれど、表現をしている人は言って当たり前だと思っているのだ。まして、発言の場のある表現者こそ意見をちゃんと表すべきだと考えている。その自由な立場こそが大事だからだ。ベルリンの壁を壊したのはベルリンの芸術家たちが立ち上がったおかげだ。徒党をくまない自由な立場の者が意見を述べることで、たくさんの人の心に訴えることができる。一番直接的に訴えかけられるのは「言葉」だ。絵描きも映像作家もミュージシャンも個人の意見は自らの作品だけではなく、言葉にするべきだと思うのだ。「ゲルニカ」だって、「ゲルニカ」というタイトルがなかったら何を表しているのかわからない。このタイトルこそに意味があるではないか。これだけでも大変な意味がある。言葉は強いからだ。 と、実はもっと言いたいことはあるのだけど長くなるのでまた今度。 そしてこの『Open your curtain!』はたった一人で自分のステージに乗り出していく人を描いてます。たった一人で発言したり行動するのはとっても怖いです。けれど、今の日本はようやく本来の意味での個人主義と民主主義が血肉になる前夜・・・という空気が流れてきていると感じます。これからは個人の意思をちゃんと発言せねばただ長い物に巻かれて、結果グチったり恨んだりするのではないか?または、長い物に巻かれて一時の欲望に満足するという下品なことになりかねない。もっと人間は高潔なものであるべきなのだ。高潔でいるためには自分にウソをつかず自分の意見を述べるしかないのだ。 とても怖いことかもしれない。でも気持ちひとつでカーテン男たちは重たい緞帳を開いてくれるにちがいない。OPEN! あるカーテン男はカンテラのような弱い光ではあるけれど、君の行く道にスポットライトをあててくれるだろう。自分の生きる道の主人公は勿論自分でなければウソだ。そしてまた一人のカーテン男はペンペン草ではあるけれど、優しい花や温かい気持ちで君を慰めてくれるだろう。 ![]() またもう一人のカーテン男は君に幸運をもたらすちょっとした贈り物をしてくれるだろう。そして、前を後ろを守ってくれるものもきっといるだろう。何もアクションを起こさなければ、たった一人はいつまでもたった一人のままだけれど、勇気を持って自分の意見を言えば、何かしら助けてくれるものや守ってくれるもの、後押ししてくれるものがいるにちがいない。 そして、ぬくぬくとした幕の内側にしがみつき何も自分の意思を表さずずにその場で過去を引きずり動かないものは、いつかは堕ちていく。 ![]() 最後に雁皮(和紙の種類で、とっても薄いものです)にカーテン男たちを刷りあげ、実際にカーテンのようにとりつけた。この雁皮というのは普通版画では版画用紙と銅版の間に挟み込んで貼り合わせるためにある紙ですが、8月のアニメーションのイベントで仮面を作った際に、雁皮単独に刷って、和紙で形をしっかり作った張り子式の仮面の上にそれを貼っていくというやり方をすることで経験済みのため、使い方をいろいろ研究し習得した。それが今回にも活かすことができてよかったのでした。作品はエッチングのみの1版多色雁皮刷りです。多分11月の伊勢丹での展覧会にも出すことになると思いますが、展示方法は変わるかもしれませんので、是非今回のものを見て欲しい〜のであります。 ![]() あした21日〜24日まで12:30〜18:30まで在廊の予定です。 最終日は17:00までです。 よろしくね〜
by eggdance
| 2015-10-20 22:48
| 作品/art
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