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![]() 12月1日に茅野の考古学博物館へ行ったあと、上諏訪の温泉ホテルに1泊しました。最初は風情のある山奥の旅館に泊まりたい、と思っていたのだけれど、インターネットで調べていざ予約するだんになって「女お一人様」は「×」のところがほとんであることが発覚!これは友人たちの話によると「ワケアリ客」扱いになり嫌がられるのだと。そこで、仕方なく普通のホテルにすることにしたのだが、良く考えてみたら旅館やホテルの夕飯は多すぎて全部食べられないし、名物にあまり興味がない。それに信州に行くのだから食事は全食「蕎麦」で良いではないか。蕎麦屋は蕎麦以外もいろいろおいしいものがあるからその方が断然良いわ、というわけでかなり適当に諏訪湖の真ん前の「諏訪湖ホテル」というところにチャチャっと決めて予約した。 わたしにワケなんかないのでR。山深いところにある老舗の旅館、昔の文豪なんぞが泊まったような旅館になんとか一人でも泊まりたいものです。 そして、到着すると、『片倉館の入浴無料券がつきます。行ってらっしゃいませ〜」とフロントで言われたので、ああ、それは隣にあった素敵な洋館のことだな、ラッキー! その前に食事だ。「蕎麦屋は近くにありますか?」とほとんど何も決めずに行ったが蕎麦屋はあるに決まってるのでフロントで聞き、教えてくれた『八洲(やしま)本店』というところに行ってみた。お酒は「真澄」と決まっているらしかった。せっかくなので諏訪湖で採れたにちがいないワカサギの天ぷらと、ナス味噌で温まることにして(BGMはここもジャズ。どこもジャズでスワ)、平日のため客わたし一人でオヤジになっておりました。最後の蕎麦は普通の量あった。少なくていいんだよぉ・・・ ![]() ![]() おいしゅうございまし。 ほろ酔いでふらふらと件の『片倉館』へ。なんか記憶がある・・・この素敵な洋館。と思ったら、それは3月ころ一度調べた時にネットで出てきた『テルマエロマエ』ロケ浴場、、、ではないか!!阿部ちゃんも入ったのね! ![]() 写真、お借りしました。25mプールのような長方形のお風呂です。シンメトリー。ギリシャ彫刻がそこここに。お風呂の下は黒い玉砂利が敷き詰められてました。客はまたしてもわたし一人だったので(常連客さんが一人出たばかり)、しっかりターンして50m泳がせていただきました。酔った〜 ジャグジーもついてました。すっかり酔いが回ってしまったので、建物の中のいい感じのレトロな雰囲気が撮影できずで残念でした。18時までに入っていたら、2階でくつろぐこともできたのに。。 あ、1枚ありました。酔っ払ってたのでブレてますが。階段部分です。 ![]() ![]() 正面です。 ![]() 一番上の写真は前庭にある丸い池(噴水?)のところから見たところです。前庭、車止めというのも西洋風ですが、その池の中に手押しポンプがあるのがいいんだな〜これが噴水の代わりにずっと水を流しつづけています。 片倉館の公式サイトでお風呂は360度ビュー〜〜できます。 http://www.katakurakan.or.jp/index.php <シルクエンペラー> 1928年昭和3年に建設された国の重要文化財です。わたしが泊まった諏訪湖ホテルも「カタクラ諏訪湖ホテル」となっていますが、これは片倉財閥の片倉なのでした。大正から昭和にかけて輸出の約半分を占めていた絹製品を扱っていたシルクエンペラーなのであります!このあとホテルに戻ってホテル内を探索してみたのですが、なんと、この片倉財閥は富岡製糸場の最終的にな所有者ということなのでした。今年は『花燃ゆ』『あさが来る』とドラマがちょうど江戸から明治にかけての同じ頃を扱っていますが、わたしはこのあたりの時代が好きなので毎日楽しく見ていますし、この時代が実は英国でいえば『ヴィクトリア時代」にあたるということも今年ヴィクトリアンの本の挿絵を描いたり、それにまつわる個展をしたこともあって興味深いのであります。 19世紀半ばから20世紀の前半。日本が開国した頃はつまり大英帝国まっさかりの時代で、日本の西洋化はイコール『英国化』ということになります。きょうの『花燃ゆ』最終回は鹿鳴館が出てきましたが、お尻の部分がグッと出ているドレスはバッスルスタイルといいます。『ヴィクトリア時代の衣装と暮らし』の中でもたくさん出てきます。制服も英国風。紅茶を飲むシーンも多いですね。 富岡製糸場も後半ずっと出てきますし、そこに日本国中から技術を学びに男子も女子も来る、というシーンがありますね。片倉財閥は上諏訪、下諏訪、岡谷にも工場があったようです。次の日にわたしは下諏訪に行ったのですが、そこで怪しい洋館を見つけまして、調べてみたらそこも片倉の工場跡でした。中には入れなかったけれど、その敷地にある現在の会社がそのままにしているようです。 片倉さんは外遊した際に厚生施設を見て感心したそうで、住民が使うための温泉施設を作ったんですねえ。それがこの『片倉館』で、温泉に入り、ご飯を食べて、みんなが集まって話をする、ということがいかに大事か知っていたのですね。きっと工場で働く人たちもたくさんそこを利用したに違いなく、すばらしいな、と思った次第です。 ![]() 下諏訪散歩中に発見した片倉氏の製糸工場跡 <遊びが大事> わたくしごとですが、わたしの父は遊んでばかりいたサラリーマンですが、結構たいした人でした。それは随分あとになってから知ったことですが、会社(Y乳業)に初めて福利厚生のためのレクリエーション部を作って、キャンプやら運動会やらの行事を作った人だったのでした。 小さい頃から「パパは会社の人たちと釣りやキャンプやピクニックやボーリング大会、麻雀大会、宴会、等々で遊んでばかりいるなあ〜働いてるのかな〜」と思っていたものだけれど、大分たって父の口から「人間は遊びがなければダメなんだ。」という言葉を聞いた時、ちょうどわたしは大学生で、ロジェ・カイヨワの「遊びと人間」やらなんやら読んでいたせいもあり、そこには深い意味があることが理解できたのでした。父の時代は日本は高度経済成長期真っ只中。働け働け!という時代だった。けれど、それと同時にクレイジーキャッツの「無責任男」なんぞも出てきていて、働くことと同時に楽しむことが大事なのだ、と思わせた。無責任のままは困るけどサ・・・ 片倉氏も絹製品の輸出で大儲けして「ドンドン作れ〜〜!」となっていたものの、それだけでは働く者が心身ともに疲弊してしまう、ということを感じたのでしょうね。父は遊んでいたかったのに、仕事が忙しくなって十二指腸潰瘍になり、癌になって50代で死んでしまいました。もっと遊ばせてあげたかった〜〜! ![]() ![]() 勉強になったな〜 ![]() つづく
by eggdance
| 2015-12-13 21:37
| 単なる日記
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