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伊東屋二日目が終了しました。初日はワイワイお客様がたくさんいらして、二日目はポツポツとでしたが、じっくりみてくれる方ばかりで、日々違った雰囲気になるのが個展の面白さです。
個展をやることの意義というのはいろいろあるのですが、その一つは見知らぬ人が鋭い意見を言ってくれることなんですよねー。そこからまた飛躍できる。また、自分の絵を1週間、2週間見続けること「俯瞰」して見続けることで客観的に対峙するすることも大きな意義がある。ただ単にコツコツやっているだけでは小さく収まってしまいがちなので、わたしは展覧会に誘われたら断らない、さらに自ら企画しようという立ち位置です。 それにしても、きょうはやっててよかった〜〜という一言を見知らぬ方に言っていただいて幸せな1日でした。その方は偶然伊東屋まで来て偶然DMを見てくれて偶然地下の会場まで来てくれた方でした。妙に楽しげに、そしてくまなく見てくれていたのでわたしもこれ以上知らん顔はできない(わたしはこう見えて人見知りなので全然知らないお客様に声をかけることは滅多にありません、ってゆうかできないの)と思い、おずおずと「わたくし作家の松本です」と自己紹介しました。その方は版画をとりあつかっている専門家の方だったのですが、 「オリジナリティがある」「額が派手なのに見ているうちに額の存在が見えなくなり作品だけが見えてくる」なーんて素晴らしいことを言ってくださったのでした。 嬉しかったです。 というのも、表現者としてわたしがもっとも大事にしていることは『オリジナリティ』だからなんです。 長年音楽と美術とやってきているけれど、音楽でも美術でもそれはまったく同じなんですねー。バンドをやっていた時もいくら「へたくそ」と言われても『オリジナリティ』があるという自負をその時から今に至るまでずっとわたしは持ち続けています。ロックバンド「サボテン」の素晴らしさはそこにあると当時から今に至るまで信じているし、今でも唯一無二の音楽をやっていたと信じています。 絵の方でもわたしはずっとそう思ってやり続けているんです。美大を出ているわけでもないわたしだけれど、そうゆうことはわたしにとっては関係なく、何を描くかがわたしにとっては意味があることなのです。ただし、音楽でも絵でも技術があった方がもちろん良い!とも思っています。だからクロッキーだけは誰にも負けないくらい書いてました。 へたくそバンドだけどおもしろい!と言われていてもわたしたちはそれを良しとしていたわけではなく、もっとうまくなりたい、うまい方がいいに決まっている、と思って努力していたのです。下手でいいわけない。ただし、うまいから魅力があるというのはまったく関係ないということが前提。うまい演奏家は五万といるけれど魅力的な人は一握りだものね。 それと同じく、絵だってうまい人は五万といるけど魅力があるかというとイコールではない。かといって下手くそだけどいいよね〜というのもほんの一握りだとわたしは思う。そしてその中で魅力のある人というのはやはり天才でない限りは努力を怠らず、物事をしっかり見ることをして日々描き続けている人だと思う。楽器も絵も日々やりつづけている人にはかなわないのだ。 版画は特に技術的に前向きに学習して日々挑戦しやり続けることが大事だと思っている。情緒と技術が同じくらいのレベルになった時にきっと傑作が生まれるのではないかと感じている。 オリジナリティというのは生きているその人の全てに関わることだけれど、表現するということはやはり学習した技術をともなわないと薄っぺらになってしまうのだ。まがいなりにも版画をやって20年、その前に立体制作やらいろいろ表現活動をやりつづけてきたことが他人の目にもちゃんと見えてくれるようになったことが嬉しい!それが、奇をてらった作品ではなく、世間一般の人にも心地よく受け入れられるものの中に発見された時こそ最高なのではないかと思うのだ。 ![]() なにもアーティスティックな作品だけが価値あるものなのではないのだ。今回の作品展では新作と同時にうんと古い作品をあえてだしている。きのう、きょうとそれらを眺めていて感じるのは、40代前半ころにアーティスティックなものを作っていた自分の身悶えの美しさでもあった。緑色のざくろ作品はそんな中の一作品だ。自分の内なるものを描こうとしていた時期がある。これはこれで悩み多きうつくしき我が姿であります。そして、それを過ぎたころに、最近になって自然とかわいらしいもの、素直に美しいものを描きたいという欲求が出てきたのでした。これも長く生きてきたたまものだなあ〜と思う。うんと悩んでわけわからんものを作る時期があったればこそ!そうゆう時期がないひとは実はわたしは信用してない。うんと悩んでわからんちんの作品を作ろう!最初っから完成系を作ろうなんて思うのはアホだな、こざかしいよね。もっと芸術は無欲でありたいと思うわたくしてあります。 というわけで、これからも無欲に我が道を行くのであります。 さて、あした木曜日は在廊できない日であります。実家でおさんどんしてきます。 4日金曜日は2時か2時半ころ会場に向かえる予定です。 5日6日は頑張って12時ころから行こうと思ってます。 皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。
by eggdance
| 2016-03-02 23:14
| art&music
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