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![]() きょうはMy Studio "inJelly Factory"での銅版画ワークショップ第一回目の日でした。 昨年からの何人かの方からのご要望にようやく答えることができました。紙版画のワークショップじゃないとなかなか外ではできないのだけど、自分のスタジオだったらいくらでも腐食できるということに、まったく気がついてませんでした!! 銅版画、、、、といったら、やはりみなさんが思うイメージというのはデューラーのような線だけで濃淡もつけるような絵なのではないかと思います。ああゆうのをようするに「エッチング」と言います。腐食液に描画をした銅板を浸けてインクを溝につめてプレス機を使って刷り上げる(すごく大雑把な解説!)ものです。キリッとした美しい線は、このエッチングという技法ならではの魅力なのですが、腐食液、プレス機が絶対不可欠なため、銅版画の工房でしかなかなか体験できないですよね。また、体験教室というのがほとんどなので、何回か通う必要があります。 でも、仕事持ちながらなどあまり時間のない方は1日でだいたいの流れをつかみながらとにかく完成までこぎつけたい!と思うのは当たり前だと思うのであります。そんなわけで、午前中からガンガン作業して6時ころには2枚は本刷りができる、というワークショップをやってみることにしました。 今回参加の4名はみんなアーティストの方だったので、描くもののイメージが明確にあって、集中力もあり、素晴らしかったです。わたし自身が銅版画の基礎を一からまたやり直すことになったのもとても良かったのでした。もう20年以上もやっているので、それなりに状況に応じて対応できたかな〜と思います。 さて、まずは腐食止めをした銅板にニードルで描画をしていきます。イラストレーターの深津さんは、パン(牧神)をエイヤッと描いています。下絵はザックリでも、画力がさすがにあるので慣れてくるとスラスラとニードルがうごいていきます。ガッチリした線が合うと思ったので、マイ太ニードルをお貸ししました。 ![]() 腐食を終わった油絵画家の石澤さんの子猫ちゃんです。現在東日本橋ギャラリー「ねこの引出し」で、わたしと展示をご一緒しています。猫だらけです。繊細な線が合うと思ったので、深津さんの腐食時間よりもずっと短い時間の腐食です。2回にわけて太めの線と細めの猫毛の線を描くやり方にしました。バックはハッチングという技法ですが、線が綺麗なので、あまり重ならないような単純なハッチングで納めています。線がうまい人はこうゆう方が良いですね。 ![]() 4名の試し刷りが終わり、次の展開を考えてみましょう〜というところ 木版画をやっているタナベアっちゃんは下の犬と金魚の絵です。タッセルアーティストの町田さんのは左側のです。タッセルの後ろ側のカーテンを少し暗くしてタッセルを前面に出したい。アっちゃんのは、犬の横のお花にトーンを入れて、ワンコが白く浮き出る感じにしたい。等々、次の展開を考えます。 ![]() というわけで、次の展開を考えるために、ティータイム〜〜〜す。 何は無くともお茶。人間、アクセクやってばかりいてはダメダメよ=。お茶の時間というのは頭を休めてより良い未来を作るために不可欠なのであります。これは千利休の茶の湯と同じで、お茶というのは「平和」のためにあるのであります。これホントよ。きょうは頂き物のネパールの大変おいしいお茶をいただきました。ネパールのお茶はダージリンと地続きということで、同じような緑茶系なのですが、また違った風味で、甘いような花のような感じがわたしは大好きです。ダージリンより実は最近好きです。きれいな色ですね〜 三段のシルバープレイトのトレイはアールデコのヴィンテージなんですよ。これ、折りたたみになるので、場所をとらなくていいんです。サンドイッチとデニッシュを買ってきていたので、軽食にします。ちょっと甘いものを摂るのは大事! そして、参加者の話を聞いたり、みんなでコミュニケーションをとることが制作にも良い刺激を与えて良いですね!2杯目を飲み終えてみなさんが3杯目を飲んでいる時に、わたしはアクアチントBOXにみなさんの絵を入れる作業をしました。アクアチントというのは面の腐食をする技法の一つです。これは初心者にはなかなか難しい技法なので、わたしが版作りをやってしまいます。また参加したい!とみなさん言ってくれたので、次回は自分でやれるようにしましょうね〜 ![]() スピットバイトという技法を使ってふわっとしたトーンをつけることにしました。 腐食液を筆で直接版につけています。10分くらいまぐろの回遊のように休みなくつけ続けています。 ![]() プレス機初体験!の町田さん。気を入れて回してます〜 プレス機を通して、紙をペロリンと剥がす瞬間はみんなワクワクドキドキするのであります〜 ![]() タッセルの後ろ側にスピットバイトが入ったので立体感がでましたね。みんなで鑑賞。 ![]() 町田さんが刷っているころ、ほかのみなさんはインク詰め、インク拭き取りなどに励みます。ってゆうかルンルン〜してるヤツいるぞ! ![]() できましたよ!!! いかがですか〜?4名が4名とも個性が出ていてすばらしイ〜 しかも、クオリティもなかなかのモンですよね。画力がみなさんあるので、初めてでもこんなに良い作品になりました。 上の2枚はイメージに合わせて40分くらいの腐食でのもの。猫のふわっとした毛並み、カーテンの布感も出たかな〜と思います。丁寧に描くタイプのお二人でした。下の2点はあっちゃんのワンコ絵と深津さんのパン(牧神)。ニードルのタッチが良く出てますよね〜。うまいなあ〜。1時間30分くらいの長め腐食でガッチリさせました。二人の普段の作品を知っていたので、そうゆうアドバイスができたのが良かったです。深津さんはドライポイント(直接銅板にガリガリ描く技法)もいつのまにかやっていて、さすがにアーティスティックな作品に仕上がっていました。 上の二人はプレートマーク(エッヂの部分)をきれいに拭き取っています。その方がいいタイプですよね。下の二人はその辺気にせずに刷っています。案外その方がいいような感じしますよね。自由にやってみよう〜! みんないい作品になって、全部欲しいな・・・と思っちゃいました。家に持って帰ってちゃんと乾いたらサインを入れてくださいね〜そして額に入れたら完璧です! ![]() あっちゃんはバーミリオンでも刷ってみました。色によってインクの特性も変わります。また参加する時には多色刷りもやってみようね〜! ![]() 素敵にできて良かったわ〜 そして、みんな満足してくれたようでした。銅版画の工程がどれだけたくさんあって、そして案外肉体労働だってこともわかっていただけたと思います。一日爆裂すると、かなり疲れます。でも、大丈夫。だって途中でアフタヌーンティーがあるからね〜これがなくっちゃやってらんないわよね〜 次回は6月18日(土)にやります。3人はもう決まってるんだったか・・・なのですが、希望の方がいらっしゃいましたら、メッセージくださいませ。月2回やれれば良いのですが、6月は個展が24日からあるので、無理っぽいです。 てなわけで、心地よい疲れがわたしをワインに誘うのであります。。。。みなさんの作品の画像を眺めつつワイン。いいねいいね、いつか展覧会しましょうね〜
by eggdance
| 2016-05-20 21:34
| works
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