式年遷宮で見るジャパ〜ンの工芸、そして潮騒の地へ

きのうのつづき。

４日は料理旅館に泊まりまして、部屋食でダラダラ堪能。また伊勢うどん食べました〜。夫婦岩は行かないことになったが、神都ビールのラベルでお茶を、いや、ビールを濁す。

ものすごくいい旅館ではないけれど、水周りと布団が清潔だったらわたしはOKだ。中居さんが金髪ショートのおばちゃまで、親切で良かったです。職業欄に画家と書くと女一人旅でもそんなに怪しまれず。そして地元のアートっぽい情報も教えてくれるのでいつもそう書くことにしている。版画家というのは分かり難いので書かない。

　金髪の中居さんに「宇治山田駅は伊勢市駅より立派ですねえ。」と聞いたところ、皇族の方々が降りる駅なので凝っているそうだ。国の文化財だ。ブラタモリでも詳しく駅構内を案内していたよねえ〜ここを利用すれば良かった。これは失敗だった。

前日、外宮から内宮にいくバスの途中「神宮徴古館」で下車した初老の男女がいた。何かの研究者のようで、バスの中での話もおもしろかった。これは絶対いくしかないなあ〜と思っていたので、弥次さん喜多さんのように二見浦にはやはり行かず、徴古館に急遽変更した。明治時代らしいルネサンス様式！この建物は迎賓館を設計した片山東熊の設計なのだ。このすぐそばの神宮農業館もそうだった。どちらもとでもおもしろい。徴古館は１９１１年。農業館は１８９１年に建てられた。建物が好きなのでこれを見るだけでも良かったのだが、徴古館の特別展の式年遷宮の際奉納された数々の品物が見られて良かった。すばらしい工芸品。そして日本の儀式のシンプルさと色の綺麗さに感服。

農業館は、中の造りや展示ケースが当時のまま使われているのがユニークだ。中にある博物学の初期の蝋で作ったジオラマや剥製なども当時のものが飾られているのだ。つまり、館自体が展示品ということだ。その展示に大いに関わった博物学の方が田中芳男という方で、全然存じ上げなかったが、明治時代に「博物学」という言葉を作り、基礎博物学の祖ということだ。ウィキによれば、「パリで行われた第4回万国博覧会、ウィーン万国博覧会に責任者として派遣され」たという人だから、それはもうおもしろい！！見に行って本当に良かった！

　入り口すぐのところに明治時代日本で初めて作られたというティーセットが飾られている。ガラスのケースももちろん当時のものなので、ガラスが波打っていてすばらしい。日本製のティーセットはやはり雅でした。キャプションには「まだ紅茶文化に慣れていなかったので、シュガーポットとミルクピッチャーがポットに対して大きすぎる」といったことが書かれている。しかし、紅茶の勉強をしているのでこれは違うのではないか？とわたしは思ってます。当時は砂糖は大変高価で貴重品。シュガーポットが大きいことは富の象徴でもあるので、当時のシュガーポットは大きいのだ。また、ミルクティーが普通の英国式ではミルクピッチャーは大きいのが当たり前だ。ミルクティーではあまり飲まないハンガリーのヘレンドのミルクピッチャーはおちょこくらいの大きさしかない。紅茶を学ぶ面白さは、様々な方向へと知識が広がることなのね〜

　さて、最後は鳥羽です。鳥羽は電車で１０分くらいで着いてしまいます。鳥羽マルシェでフレッシュな食材のご飯を食べてからミキモト真珠島へ行く。宝石はまず身につけることが無いわたくしですが、真珠は特殊だし、好きです。
三島由紀夫の「潮騒」はこのすぐそばが物語の地。

百恵ちゃんも良いけれど、この海女さんは潜る時に足の甲がキュッと揃って伸びていて、もしかしたらシンクロナイズドスイミングをしていた子なのかも〜と思わせる美しさでした。アコヤ貝（アワビなのかも）の大きいのを取るたびに自慢げにニッコリ笑って貝をちょっとだけ上にあげます。「この火を飛び越えてこい！」ってやっぱり遊んだりするのかしらん・・・

ここにも伊勢うどんが！！！ミキモトさんは鳥羽のうどん屋の長男だったそうだ。

旅の祭後は「鳥羽水族館」。ジュゴン。。

セイウチのショーは楽しかった。明らかに関西ノリのお兄さん。MCの方とアドリブの掛け合いやらジギャクネタなど、東京のショーとは全然違うのでした。

今年の夏はやることがいっぱいだったのでフジロックには行けなかったけれど、フジロックくらい歩いた。最後は足が疲れすぎたので、予定よりも早く帰ることに。イセシマライナーでスイスイと名古屋へ。新幹線で帰宅。

お疲れ様でした〜楽しかった！

自分に買ったおみやげは、ミキモト真珠島で買ったペンダント。すごくお安いものなれど、ミキモトで買うとこんなに立派な箱に入れてくれます。

サザエ好きのK太郎にはコレだけ〜〜〜

おしまい