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![]() しかもそれは引き出しの奥の小さい隠しスペースのような部分で、自分のものでありながら発見が多くて、おもしろい。 写真の銅版画作品は、ある猫とおばさまの見つめ合う様子が愛おしい写真を見て描き始めた。英国エディンバラだったと思う。泊まったB&Bのやさしいおばさまと猫。出窓のそばの二つの椅子に座って安心しきった顔で見つめあっていた。美しい光景だった〜 しかし、絵にするとどうもおばさまが違う・・・・わたしの作品とは違うなあ、ということでイケメンに登場してもらう。イケメンといえば、わたしにとっては作曲家マーラー。音楽も好きだけれど、顔かな〜 マーラーは顔が素敵なので、顔を全面に押し出さずして何の意味がある!ってくらいのもんですな・・・ で、この二人の世界を描く。 「ぼくたちだけの世界」「ぼくらは同盟を結んでいる」「家族には見せない表情なんだ」 などと下絵を描きている時というのは心の中でこんな風にせわしなくつぶやいている。そのうち周りの雰囲気、調度品、着ているもの、持っているものなどが選ばれていく。というのがわたしの制作の過程だ。 「同盟」といえば、両親が初めてわたしのために買ってくれたポプラ社の「シャーロック・ホームズ」全集第1巻配布本タイトル「赤毛同盟」!!でしょ〜〜 そうなんですねー、姉は怪盗ルパン全集を買ってもらっていて、わたしはホームズ全集を毎月1冊買ってもらっていたのでした。正確にいうと、毎月1冊づつ本屋さんが持ってきてくれる、というシステムのもので、今もあるのかどうか知らないけれど、昔は文学全集もそうやって毎月1冊届けられていたものだった。後ろのページに載っている次回配本されるであろう本の解説を見ながら「早くこないかなー」「こっちの本が先に来ればいいのにー」とかワクワクしていた。両親、特にこうゆうことに熱心だった母には感謝しかない。紛れもなく母からわたしは生まれて育ったのだ。 「赤毛同盟」はそんなわけで忘れられない1冊で、ここからわたしの英国好き、海外文学好きは始まったと言っても良い。 この二人は当然赤毛にする。マーラー顔のこの男は学者にする。持っている本はすごく難しい本で、そうだなヴィトゲンシュタインが良いだろう。 マーラー顔の男、ヴィトゲンシュタインを読む。 うん、今年はオーストリアと日本のお付き合い150周年だしね、このあたりにしよう。 壁にはターナーの風景画を飾ろう。ウィスキーをストレートで飲んでいただこう。 普段は気難しいけれど、ポップな趣味もある男で、ネクタイにそこんところを入れてみよう。 しかし、これもまた思い出。遠い思い出ということにしよう。 写真に残しておこう。 アルバムに貼ってあることにしよう。 そんな風にして完成した『書斎の赤毛同盟』 あと3日、見にきてくださいね。 今日8日は14時から18時半ころまで在廊します。 明日は13時ころから 最終日の10日水曜日も13時ころからの予定です。
by eggdance
| 2019-04-08 09:41
| 作品/art
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