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これは、「ネット展覧会」の7回目で紹介した絵の元になっているWillow Patternのスープ皿です。 ウェッジウッドのアンティークで、わたしが持っているWillow Patternの陶磁器の中で、色といい、模様といい、発色といい、一番良くできている!と思っているものです。 スープ皿なので深さがあり、動画でもしゃべってますが、これに薄い色のスープを注いでスプーンでかき回していると、「柳模様の物語」の世界が動き出し、立体的に見えてきて、飽きない。そして、それが数枚の作品のヒントとなっていったのでした。 英国の陶磁器ブランド「スポード/SPODE」のホームページを見ると、この柳の模様に後付けで書かれた短い物語が書かれています。 その説明についてはわたしのメインホームページの中のギャラリーの中にある、「柳ホテル」シリーズのトップにも詳しく書いています。 http://www.satomin.jp/gallery/yanagi/index.shtml その後2010年にその物語を9枚の紙芝居として制作し、国立の「ギャラリー亀福」で個展。 バンド/ママクリオに手伝ってもらい、何曲も演奏して歌いながらの豪華な紙芝居も会期中に行ったのでした。大盛況で、本当に楽しいものでした!音楽と絵が一緒になるのはわたしとしては最高の形なので、敢行できて良かったな〜 2010年5月21日の当時書いていた「DIARY」ページにその時の様子を書いています。 http://www.satomin.jp/diary/2010/d1005.html この紙芝居の9枚目、最後の場面がこれです。 280mm×395mm 2版多色刷り エッチング/シュガーディープ/アクアチント (シート価格(税抜き)40,000) 2羽の鳥は鳩だったり、小鳥だったり。この鳥が主人公の二人、というわけです。 そして、ここに立体柳模様が初めて登場するのです。 この中の橋を渡る3人は、紙芝居の5枚目の婚礼の最中に映画「卒業」のように花嫁を奪って逃げる主人公チャンと、花嫁クーン・セと、二人を追いかける政略結婚の相手の軍人ター・ジンが描かれています。(諸説ありますが) クーン・セは処女の印(だそうです)の糸巻きを持ち、ベールを橋の上から脱ぎ捨てています。 ター・ジンは軍人なので、剣をいましも抜こうとしています。遠くには宴会で酔っ払っている人々を描いています。 この物語のすべてをお皿の中に盛り込めたらとは思いましたが、ゴチャゴチャになるので、この橋の部分だけ そして、その時に『まぁ、お茶でも』も制作したのでした。ギャラリー亀福の正面の大きな壁用に、迫力のあるものが必要だと思った。 スカイツリーの建設や、ドバイの高層ビルが、雲をつんざくほど高い、という記事を読んで、人間の「業」のようなものを感じていた。 「高く」「速く」の野望は凄まじい!!そして中東での戦争、内戦。強国の利権。 誰かが天から人間世界をあざ笑ってかき回しているのではないのか?人間は馬鹿だな、と見ているモノがいるのではないのかな? と、考えるようになった。 死の雨が降る。 これを描いてから約10ヶ月後、東日本大震災が起こった。 そして、こうなる。 「まぁまぁ落ち着いてよ、熱いお茶飲んで、ちょっと休憩してごらんよ」 「人間はちっぽけでバカチンだけど、一人一人の命は重いんだからさ」 エメラルドグリーンのマントを翻し、お茶聖人は今日もやんちゃなモノたちにお茶を淹れるべく飛び回っているのよ〜 でもでもでも、追いつかないほどスープ皿は揺れてスープは溢れている。
by eggdance
| 2020-04-24 14:26
| 作品/art
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