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個展四日目が終わりました。伊東屋K-ITOYA個展は10日18時までです! きのうまでに嬉しい出会いがいくつもあり、また、DMにした『聖アップルパイについて行こう』が2点も行き先が決まり、ギリギリとはいえ真面目に新作に向かい合ってよかったなぁ〜と思って爆睡した昨夜でした。 きょうはデスクに立てかけておくとちょうど良い感じの大きさのものをご紹介します。内容的に遊びの多いものが小さくなるほど増えていきます。 no.20『カラカラが止まらにゃい』 95mm×95mm 1版多色、雁皮刷り 2nd.state 50のエディションを昨年末に全うしました。ありがとうございました! 銅版画は、版が紛失しない限りはほぼ永遠に刷り増しすることができます。それでも一応最初に刷り枚数を決めます。それが鉛筆で書かれている「エディション番号の分数」表記の分母の数です。わたしはうんと小さいものは100にしていて、それ以外はだいたい50にしています。 販売し終わったら、それで終わりにする人もいるでしょうが、わたしは「2nd.state」「3rd. state」としてさらに刷ります。その際には、必ず色を変えるとか、書き足すとかの違いがなければなりません。というきまりがあります。 17世紀レンブラントは多くの銅版画を残しました。彼は第4ステイトまで作ることが多かったそうです。面白いのは、この時代オランダは長崎出島に来航して貿易が許されていたわけで、この時に日本の紙がオランダに輸出されていることがわかっており、レンブラントは柔らかくてインクを良く吸い取る「雁皮」を使っているのです。レンブラントの作品はステイトごとに紙も違うので、技法と紙の使い分けを見るととても勉強になります。また、商才もあった人らしいので、雁皮を使ったものは少し高くしていたようです。 わたしのも雁皮を使ったものは少しお値段高くなっています。それは高価だからという理由と手間もかかるからなんです。こんなところも美術館や画廊で見る時に「どれどれ、雁皮かな?アルシュ紙かな?ドイツの紙かな?アメリカのかな?」なんて考えながらみると楽しみも倍増すると思います。だいたいの版画家はそこんとこすごく見て変態的に喜んでいるのです。 この「カラカラ〜」では、トイレットペーパーのビリビリの度合いが、最初の50枚よりも激しくなっております。 ちなみに最初のものはこちらです。 no.21『4月1日眼鏡記念日』 95mm×120mm 1版多色、雁皮刷り 新作雁皮刷り。少し黄色味がかっていい感じに古びて見えるのも好きです。 眼鏡を始めて買ってもらった時のことを思い出していました。わたしは近視ではなくて乱視がひどいタイプなので、普段はかけてなくても大丈夫なのですが、眼鏡に憧れる時というのはあるもので、高校2年の時に丸いジョン・レノン型のを買ってもらいました。今だったらこんな真っ赤な太いセルロイドの丸いのがいいな〜と思いました。眼鏡女子が増えていますよね、かわいいです。外国の高校生はしっかりメイクをしてる子も多く、イメージとしては16歳なんです。 no.22『前を向いて行こう!』 70mm×100mm 1版多色 2月に作った新作です。なんとなくコロナ禍のせいかポジティブになれるものが多くなっている傾向がある気がします。絵や音楽にはそういった使命もあると思いますが、作家によってはうんと暗い方向に向かってしまう人もいるでしょうから、一概には言えませんね。暗いといっても、どん底に向かうほど力が湧く人もいるでしょうし、見る人によって捉え方は違うというのが芸術の面白いところ。「男装の麗人」が「ジョニー・ウォーカー歩き」をしています。女子が颯爽と胸をはって生きている様子が好きです。 no.23『Nice partner 狼女と羊男』 70mm×100mm 1版多色 最新作。思わず描いてしまった。Facebookにわたしのタイプは、優しいけれど頭の中は悪魔で本は読まなくて理数系の「羊男」、という投稿をしてまして、まあまあマツキヨを美化してしまった感はあるのですが、考えてみるに「天才科学者」の出てくるドラマが好きだし、大方あたっている。 no.24『森へ』 45mm×100mm 1版多色 狼のお面を被って暗闇の森へと進む少女。赤いヒールは決意の表れ。 「狼なんか怖くない」。ではなく、狼になって怖い森へ入って行けば良い。(この額装はすでに販売済みですので、次は違う額になります) no.25『完璧な髭』 45mm×120mm 1版多色 2月の新作でした。個展会場にあったアンティークのスタンドが素敵だったのでそれを描いたものです。英国家具は美しい。それは実用美とでもいうのか、「良くできてる〜」というヤツです。可動式の鏡と燭台が洒落てました。毎朝玄関先で髭を整える紳士です。(この額はすでに販売済みのため、次回からは少しデコレーションのある金色のものになります) no.26『射手座』 90mm×120mm 1版多色 星座シリーズの一枚。半神半獣っていいわ〜 ということで、イケメンにしています。星座はすべて揃っているのですが、今回は2枚だけ出しています。 no.27『蟹座』 90mm×120mm 2版多色 星座シリーズの一枚。いい蟹が描けたので気に入っています。「キャンサー」って言うんですよね・・・なんとも言えないです。 no.28『蟹月』 60mm×90mm 2版多色雁皮刷り 蔵書票。以前蔵書票展は2、3回していますが、1回は「宝石」ばかりの蔵書票を作っていて、その中の一枚。 真珠を月に見立てているのですが、どうして蟹・・しかも毛ガニっぽい・・・が真珠の指輪を持っているのか思い出せない。なんだったのかなあ・・・空に蟹が見えたのかしらん (これはすでに販売済みのため、次のエディション、違う額になります) では、きょうもみなさま良い一日を! きょうは13時ころから在廊いたします。 額付きの価格(額によって変動いたします。) no.20 20,900,- no,21 20,600.- no.22 9,240.- no.23 9,250 no.24 9,350.- no.25 8,800- no.26 11,000 no.27 11,000.- no.28 8,800.-
by eggdance
| 2021-04-05 11:36
| 作品/art
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Comments(2)
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ticomama at 2021-06-03 11:13
こんにちは。はじめまして、森今日子と申します。
松本さんの版画が凄く好きです。 毎年、展覧会をされたら是非行きたいと思いながらタイミングが合わず、そのうちコロナで緊急事態宣言が出たりして、今年も結局東京に行く事ができませんでした。 ブログに載せておられる作品は購入する事ができますでしょうか? もし可能であれば、是非お願いしたいのですが。 どうぞよろしくお願いにいたします。 コロナに気をつけてどうぞご自愛くださいませ。 森 今日子
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eggdance at 2021-06-18 08:35
ブログをサボっていて今ごろになってコメントに気がつきました!すみません、そして、ありがとうございます。
東京での個展ばかりなので、このコロナ禍の状況でブログにも作品を紹介していこう!と思いました。DMいただければ額の相談にものりながら購入いただけます。 よろしくお願いいたします〜 松本
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