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![]() ![]() 2021年7月8日(thu)~14日(wed) 奥野美果(ガラス)、二ノ宮裕子(金属、ほか)、松本里美(銅版画)、水谷奈央(金属) ●展覧会場 つかう たのしむ +ノーション(プラスノーション) 〒104-0061 東京都中央区銀座6−4−13 銀座YAMAZAKIビル2F お問い合わせ instagram @plus_notion_ginza TEL:03-3575-4030 12時~19時 最終日は5時まで 久しぶりのグループ展です。平面はわたしだけで、3人はオブジェ作家の方々です。 ということで、わたしの展示空間は壁全面なので案外たくさん展示できそうです。 椅子はいいですねー なぜ「いい」と思うのかしらん??? 「見立て」という言葉があります。 小村雪岱という大正から昭和の日本画家で洒落た挿絵で一斉を風靡した方がいますが、部屋に残された三味線が人の気配を感じさせる有名な作品がありまして、 その「人の不在」を感じさせることを日本画では「見立て」というのだそう。 「椅子」は、その最たるものではないのか?人のために作られたものですからねえ。 そのために椅子だけが描かれていると、人は空虚感を覚え、真っ白な空間に一人立たされたような・・・孤独な気分になるのではないのか? 孤独な気分はどこかしらロマンティックでセンチメンタルで、「いい」と思ってしまうのだ。 人に使ってもらっている時はとても幸せな椅子は、人がいなくなるとこんなにも悲しい。なのにそれを見る人はそれによってまた感情を揺さぶられる。 なーんてことを新作を制作しながら考えたりしていた。 銅版画は時間がかかるのだけれど、版が出来上がったあとは一転刷りの職人と化すので、手を自動的に動かしながら考えごとをゆっくりすることができるのが良いところ! 今回は新作のほか、椅子が描かれている旧作も展示します。 毎日は行けないですが、時々は行きます。 SNSでその都度お知らせします。 Facebook、インスタグラム中心です。ツイッターはあまり使ってないですが、できるだけお知らせするようにつとめます〜 @satomiinjelly 初日の8日は、12時〜2時半ころまでいる予定です。 場所は泰明小学校のあたりです。新橋からでも近いです。 #
by eggdance
| 2021-06-28 09:32
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(Facebookよりの 転載、加筆です)夕方紅茶教室でサー・トーマス・リプトンについての講座を。 詳しくは書かないけれど、アイルランドからグラスゴーに渡った労働者階級出身。その後バイタリティ、好奇心、今でいうところの際立ったブランディング力で世界のリプトンとなりヴィクトリア女王から「サー」の称号をいただく。 感動するのは、それでも何でも根っこのところはスコットランドの労働者階級なんだなーというところで、スコットランド好きとしては「いいぞ!」と心の中で拍手するのでした。 アイディアが秀でている上に商才もあってセイロンに自社茶園を作り「茶園から直接ティーポットへ」が最大のコピー。 先日何気なくTVで『炎のランナー』をながら見していた。1924年のパリオリンピックの陸上スタジアム。ほらほら黄色の広告見てくださいね! 「Direct from Tea Garden to Teapot」って書いてあるんだよ〜 さらにわたしが「おお!」と思ったのは、リプトンさんフットボール大好きで、1930年に始まったワールドカップの前身ともいえる「サー・トーマス・リプトントロフィー」なる大会を1909年に開催している!しかも参加国はドイツ、イタリア、スイスとイングランドプロチームではなくて、イングランドのアマチュア鉱夫チームで参加してるんですねー。調べてみるとこの鉱夫チームは最強だったらしい。 わたしはヨーロッパサッカーが好きなので、今UEFAユーロ2020で寝不足な毎日なのですが、先日のイングランドVSスコットランドはなんとなくスコットランドに応援してしまいまして、底力だしてスター選手の多いイングランドと引き分けにできた。 リプトンさんが生きていたらきっと盛り上がって巨大チーズと紅茶を振舞ったに違いない。いや、どちらのチームにもそうしただろう。 帰りの電車の中で調べていたら面白くって、、「コパ・リプトン」というアルゼンチンとウルグアイだけの大会もあって(1905年から1992年までやっていた)これにもトロフィーを寄付している。 とかなんとかリプトンからフットボールに興味が移ってしまったが、さらには、英国が作ったスポーツ、スポーツ精神にまで電車の中で思いめぐらせ、感慨深かった。 スポーツは英国貴族が作ったものが多い。スポーツ(ルールがちゃんと決められたもの)というのは、時間(暇)とお金があったればこそのものだからだ。このスポーツにおけるスポーツマンシップや、ルール=約束を守る、ということがまさに英国貴族ならではのあり方だ。 英国は不思議な国だ。 何度も何度も修羅場をくぐっているけれど、なんだかんだ言っても負けてはいない国なのだ。わたしがこの国を思う時、そこには国民のタフさがある。ズタボロになっても決して負け無い、と思う時、やはり良く言われる上流階級の「ノブレス・オブリージュ」の精神があるだろう。それを国民も信じているのだろう。 ちょっと羨ましい #
by eggdance
| 2021-06-21 11:07
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![]() 個展四日目が終わりました。伊東屋K-ITOYA個展は10日18時までです! きのうまでに嬉しい出会いがいくつもあり、また、DMにした『聖アップルパイについて行こう』が2点も行き先が決まり、ギリギリとはいえ真面目に新作に向かい合ってよかったなぁ〜と思って爆睡した昨夜でした。 きょうはデスクに立てかけておくとちょうど良い感じの大きさのものをご紹介します。内容的に遊びの多いものが小さくなるほど増えていきます。 no.20『カラカラが止まらにゃい』 95mm×95mm 1版多色、雁皮刷り 2nd.state 50のエディションを昨年末に全うしました。ありがとうございました! 銅版画は、版が紛失しない限りはほぼ永遠に刷り増しすることができます。それでも一応最初に刷り枚数を決めます。それが鉛筆で書かれている「エディション番号の分数」表記の分母の数です。わたしはうんと小さいものは100にしていて、それ以外はだいたい50にしています。 販売し終わったら、それで終わりにする人もいるでしょうが、わたしは「2nd.state」「3rd. state」としてさらに刷ります。その際には、必ず色を変えるとか、書き足すとかの違いがなければなりません。というきまりがあります。 17世紀レンブラントは多くの銅版画を残しました。彼は第4ステイトまで作ることが多かったそうです。面白いのは、この時代オランダは長崎出島に来航して貿易が許されていたわけで、この時に日本の紙がオランダに輸出されていることがわかっており、レンブラントは柔らかくてインクを良く吸い取る「雁皮」を使っているのです。レンブラントの作品はステイトごとに紙も違うので、技法と紙の使い分けを見るととても勉強になります。また、商才もあった人らしいので、雁皮を使ったものは少し高くしていたようです。 わたしのも雁皮を使ったものは少しお値段高くなっています。それは高価だからという理由と手間もかかるからなんです。こんなところも美術館や画廊で見る時に「どれどれ、雁皮かな?アルシュ紙かな?ドイツの紙かな?アメリカのかな?」なんて考えながらみると楽しみも倍増すると思います。だいたいの版画家はそこんとこすごく見て変態的に喜んでいるのです。 この「カラカラ〜」では、トイレットペーパーのビリビリの度合いが、最初の50枚よりも激しくなっております。 ちなみに最初のものはこちらです。 ![]() no.21『4月1日眼鏡記念日』 95mm×120mm 1版多色、雁皮刷り 新作雁皮刷り。少し黄色味がかっていい感じに古びて見えるのも好きです。 眼鏡を始めて買ってもらった時のことを思い出していました。わたしは近視ではなくて乱視がひどいタイプなので、普段はかけてなくても大丈夫なのですが、眼鏡に憧れる時というのはあるもので、高校2年の時に丸いジョン・レノン型のを買ってもらいました。今だったらこんな真っ赤な太いセルロイドの丸いのがいいな〜と思いました。眼鏡女子が増えていますよね、かわいいです。外国の高校生はしっかりメイクをしてる子も多く、イメージとしては16歳なんです。 ![]() no.22『前を向いて行こう!』 70mm×100mm 1版多色 2月に作った新作です。なんとなくコロナ禍のせいかポジティブになれるものが多くなっている傾向がある気がします。絵や音楽にはそういった使命もあると思いますが、作家によってはうんと暗い方向に向かってしまう人もいるでしょうから、一概には言えませんね。暗いといっても、どん底に向かうほど力が湧く人もいるでしょうし、見る人によって捉え方は違うというのが芸術の面白いところ。「男装の麗人」が「ジョニー・ウォーカー歩き」をしています。女子が颯爽と胸をはって生きている様子が好きです。 no.23『Nice partner 狼女と羊男』 70mm×100mm 1版多色 最新作。思わず描いてしまった。Facebookにわたしのタイプは、優しいけれど頭の中は悪魔で本は読まなくて理数系の「羊男」、という投稿をしてまして、まあまあマツキヨを美化してしまった感はあるのですが、考えてみるに「天才科学者」の出てくるドラマが好きだし、大方あたっている。 no.24『森へ』 45mm×100mm 1版多色 狼のお面を被って暗闇の森へと進む少女。赤いヒールは決意の表れ。 「狼なんか怖くない」。ではなく、狼になって怖い森へ入って行けば良い。(この額装はすでに販売済みですので、次は違う額になります) no.25『完璧な髭』 45mm×120mm 1版多色 2月の新作でした。個展会場にあったアンティークのスタンドが素敵だったのでそれを描いたものです。英国家具は美しい。それは実用美とでもいうのか、「良くできてる〜」というヤツです。可動式の鏡と燭台が洒落てました。毎朝玄関先で髭を整える紳士です。(この額はすでに販売済みのため、次回からは少しデコレーションのある金色のものになります) ![]() no.26『射手座』 90mm×120mm 1版多色 星座シリーズの一枚。半神半獣っていいわ〜 ということで、イケメンにしています。星座はすべて揃っているのですが、今回は2枚だけ出しています。 ![]() no.27『蟹座』 90mm×120mm 2版多色 星座シリーズの一枚。いい蟹が描けたので気に入っています。「キャンサー」って言うんですよね・・・なんとも言えないです。 ![]() no.28『蟹月』 60mm×90mm 2版多色雁皮刷り 蔵書票。以前蔵書票展は2、3回していますが、1回は「宝石」ばかりの蔵書票を作っていて、その中の一枚。 真珠を月に見立てているのですが、どうして蟹・・しかも毛ガニっぽい・・・が真珠の指輪を持っているのか思い出せない。なんだったのかなあ・・・空に蟹が見えたのかしらん (これはすでに販売済みのため、次のエディション、違う額になります) では、きょうもみなさま良い一日を! きょうは13時ころから在廊いたします。 額付きの価格(額によって変動いたします。) no.20 20,900,- no,21 20,600.- no.22 9,240.- no.23 9,250 no.24 9,350.- no.25 8,800- no.26 11,000 no.27 11,000.- no.28 8,800.- #
by eggdance
| 2021-04-05 11:36
| 作品/art
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![]() 個展三日目が終わりました。 銀座の街は賑わってましたが、気を使ってかギャラリーは平日の方が多かったかもしれませんので、きょうの日曜日はどうかなあ〜 それでも久しぶりの知り合いも多くて、ついおしゃべりに花が咲きます。夢中になっていてほかのお客様が見えてないこともあるので、失礼してしまった方もいると思われ反省。 無理やりでも声かけてください!マスクで気がつかないことも結構あるんですよー では早速紹介コーナーを。
きょうは大好きなピンク色や緑色の作品を紹介します。 ![]() no.12『おはようロージー』 200×260mm 昔我が家にいたサモエド。5ヶ月ころの中途半端なバランスがかわいかったんですよ。おはようロージー、いつも一緒だよ! 銅版画においては、白色の混ざったパステルカラーのような色は、拭き取りの際に銅と混ざってくすんでグレーイッシュになってしまいがちなものですが、わたしはくすまずに拭き取るのが得意なんです、エヘン! ![]() no.13『Pink Pink Pink! Lady』 155×200mm カクテルシリーズ。パリの女優さんヘーゼル・ドーンさんのお芝居中に、劇場のバーテンさんが彼女のために作ったカクテル「ピンク・レディ」。 実際にこの衣装の写真が残っていました。 ![]() no.14『神経質なブランカ』 赤ちゃんを産んでちょっとピリピリしている母猫ブランカ。毎年5月と秋のボジョレーの時期に山梨の北杜市の「ひまわり市場」で作られているオリジナルワインのラベルに使っていただいています、猫シリーズ。ブランカは今年5月の「ベル・エキップ」のエチケットになる予定です。もう少ししたら販売されます。 ![]() no.15『風邪をひいた日はみんな優しい』 185×215mm ここ数年、この作品は結構人気でうれしいことです。ピンクではなくワインレッドでしょうか。 たしはほとんど風邪もひかないくらい頑強な肉体を持っていますが、10年に一回くらい熱が出ると、家族だけではなく置物すら優しい目線になります。リビングルームのソファと暖炉を中心に細かな調度品を描いていますので、発見もいろいろ。 no.16『インドの華で会いましょう』 180×185mm 2月の個展での新作でした。ブログを遡ると解説が出ていますのでご覧くださいませ。 ヘレンドの「インドの華」は持っていないくて、この機に買おうかなーと盛り上がっていたのですが、どうも部屋に合わない感じで踏みとどまっています。 やはりわたしは英国のものの方が合うかな? 緑色といっても絵の具は何種類もあります。この作品にも3種類使われています。 ![]() no.17『モヒートとヘミングウェイキャット』 155×200mm カクテルシリーズ。ヘミングウェイがフロリダにいた時に飼っていた猫は指が6本あって、大きなグローブのようでした。 その後この猫はこのあたりで増えていき、「ヘミングウェイキャット」という固有名詞になっています。モヒートを飲むヘミングウェイとキューバの風景を描いています。 モヒートはラムベースで造ります。ヘミングウェイが好きだったラムは「ハバナクラブ」だったようです。 2版多色刷り。 no.19『チェルシーホテル事件簿』 赤い作品です。 ニューヨークに今もある「チェルシーホテル」は伝説のホテルですね!行ったことはないですが、ここでは様々な事件が起きています。壁にはその多くの主人公たちの肖像写真を飾ってみました。アンディ・ウォーホル、パティ・スミス、ボブ・ディラン、アーサー・C・クラーク、ディラン・トマス、ジャニス・ジョプリン、アレン・ギンズバーグ、シド&ナンシー、ジミヘンを描いています。また、手前の椅子の上には猫缶をねらう猫が。しかし、猫缶の下にもう1匹猫が!これからさらなる事件が! では、きょうもみなさま良い一日を! きょうは13時ころから在廊いたします。 額付きの価格(額によって変動いたします。) no.12 37,400,- no,13 34,100.- no.14 35,200.- no.15 38,500 no.16 38,500.- no.17 34,100- no.18 35,200 no.19 47,300.- #
by eggdance
| 2021-04-04 08:38
| 作品/art
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![]() 個展二日目を終えました。ジェオグラフィカに引き続き来てくださる方も多くて嬉しいです!! また、ウィローパターンに魅せられている方や、わたしのせい(?)で興味を持つようになった方なども多く、わたしはウィローパターン伝道師(!!)」として、知ってることはなんでも話しています。好きなことなので、いくらでも話せます。 <One Day 銅版画ワークショップについて> スタジオで行っているワークショップについても質問が結構あるのですが、みなさんにお伝えしているのは、「プロの方(銅版画をすでにやっている方)に教えることは何もないのでプロの銅版画家はお断りしております」、という事(実際やりにくいから)と、面識のない方は失敗した(アトリエといえども自宅と同じだから)ことがあるのでお断りしています。こう見えてわたしは怖がりなので、急に奇行に走ったりする方だったりしたらと思うと、怖くて無理〜〜なんです。 要望があったので始めたのですが、基本的にわたしは教えるつもりは最初はなくって、たくさん持っているティータイム用の食器や美味しい茶葉を使ったアフタヌーンティーがしたいだけでして。人が数名集まればできるな〜との思惑でした。 しかし本当に奥が深くておもしろい銅版画のことを伝えたい、という想いは本当なので、その両方をやりたい、ということなのです。絵を見るのは好きだけれど、それが一体リトグラフというものなのか、シルクスクリーンというものなのか、木版なのか?実は大抵の人はわからないまま見ていることが多いことを話していて実感するようになりました。 けれども、実際に制作を一度でもしてみると、「なるほど〜ここがこうなっているものは銅版画だったんですね!」とか「あの表現はこうゆう技術でできていたんですね!」とか、絵を見る時の幅が広がり、美術館で見る楽しみは圧倒的に大きくなりますよね。それはとても楽しいことですよね。だから、絵を描いている人ではなくて、絵を見るのが好きな人とやりたいんです。そして、もう一つ、お茶が好きな人。これが条件です。ゆるいんです。ゆるくしかやりたくないんです。だって、楽しくないでしょ、ガシガシやっても <NHK文化センター青山校『ゼロからの銅版画教室』について> 銅板を磨くところから、文字通り「ゼロ」からちゃんと教えているのはこちらの教室でやっています。第2第4木曜日です。2時間なので少々短いですが、慣れてくると段取り良く制作できるようになります。現在いらっしゃっている生徒さんの中にはすでに銅版画をやっていた方もいらっしゃいますが、そうゆう方にはアドバイスをしながらやっています。プレス機が小型のものなので、B5サイズくらいまでになります。ご自分で銅板を用意、または9×12センチの銅板を用意しています。あまり時間が無い方、でも、続けたい、という方におすすめです〜 現在生徒さん絶賛募集中ですので、ぜひいらしてください! では第二回の作品紹介を始めます。 きょうは音楽を題材としたものなどです。 no.7『タミーノ、タミーナの美しい絵姿を見てしばし我を忘れる』 モーツアルト「魔笛」から 1993年とサインがあります。この年にわたしは銅版画を始めました。この作品が始めてから3作目です。 それまで百貨店の大きなウィンドウディスプレイなどの立体制作や音のでるキネティックアートなどをやっていたのですが、なんだか体力的に疲れてしまって、「デスクワークしたい...」と思うようになりました。もともと細い線のイラストも好きで、たまに仕事もしていたので、究極の細くて説得力のある線を求めてたどり着いた先に銅版画はありました。 細い細い線。しかし、存在感はわたしにとってはどの表現方法よりもあると思っています。時々この頃の作品を引っ張り出して、太くなってきた線をまた少し戻したりしています。 ![]() no.8『パパゲーノ、嘘をついて罰を受ける』 モーツアルト「魔笛」から 1993年の上のと同じ時期のものです。 パパゲーノのキャラクターが好きです。「鳥刺し」とは一体何なのかわからないままの小学生の時にNHKの教育テレビで見た日本のオペラ公演が忘れられない。 この時のパパゲーノは立川澄人さんが歌っていました。この方は明るいテノール歌手で、テレビでも活躍していましたね。ピッタリだと思いました。 口に錠前をつけられてしまっています。それはどうゆう状態なのかよくわからないのですが、絵ですから、どんな不条理も許されますね。これを引っ張り出して「鬼滅の刃」の女の子みたいだなあ、とビックリ! no.9『夜の女王、涙で語る』 モーツアルト「魔笛」から 1993年の上のと同じ時期のものです。 映画「アマデウス」でも「魔笛」はクライマックスを不気味に進行させる重要なファクターになっていました。 夜の女王の歌い方とあのモーツアルトの音符の作りは、クラシク音楽を超えてアートだなーと良く思います。「表現」とはそうゆうものだな、と。「声」のインパクトってなんて素晴らしいのでしょう。ソプラノ歌手の方はきっとだれでもこの役が夢なのじゃないかなあ? 嘘つきなのか真実なのか、よくわからない目つき。 この3枚のあと、タミーナとザラストロの下絵を描いていたけれど、力尽きました。やはり「魔笛」は手強い!!でもいつか・・・ ![]() no.10『牧神の午後の紅茶』 95×95mm 2017年に大森の葡萄屋の1階でひょんなことから3年間ティールームをやることになった時、紅茶の缶につけるラベルを制作。 「牧神の午後」はドヴュッシーの曲。そして、ニジンスキーがこのような衣装でエロティックに踊り、センセーションを巻き起こしたバレエリュスでもありました。 紅茶のペットボトル「午後の紅茶」とひっかけてこんなタイトルにしたのですが、気がついてくれる人は案外少なくてガッカリでした。 後ろの女神たちはカップ&ソーサーを持っています。 ![]() no.11『葡萄棚の下の恋』 280×350mm 同じく2017年の葡萄屋ギャラリー喫茶室が始まる時に、誘ってくれたギャラリーオーナーの水越さんにプレゼントするために描いたものです。 わたしが「葡萄」で連想するものはギリシャ神話だったので、牧神を中心に喫茶のコンセプトを考えた記憶があります。、木と石の造りの葡萄屋さんの壁には、もともと鹿のレリーフがはめ込まれたいたし、和風の造りではあるけれどどこか神話的なイメージがありました。 ブランコは実は若いころ通っていたセツモードセミナーのテラスのイメージです。あそこには小さな葡萄棚があって、セツ先生はそこの葡萄を使ってこっそりワインを作っておられました。少量でしたけどね〜。そのテラスは楽園のようでした。無くなっちゃって寂しいな。 では、きょうもみなさま良い一日を! きょうは13時ころから在廊いたします。 額付きの価格(額によって変動いたします。) no.7 23,540,- no,8 23,540.- no.9 23,540.- no.10 18,700 no.115 41,800.- #
by eggdance
| 2021-04-03 11:09
| 作品/art
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